夕暮れ時のエリオスタワー。パトロールを終えたヒーローたちが、男子トイレにやってくる。サウスセクター所属のアキラとウィルだ。
何気ない話をしながら小便器の前でズボンのチャックを下すと、便器から歓声が上がった。
便器から、ジュニアとフェイスの上半身が飛び出しているのだ。
フェイスとジュニアは揃ってヒーローから小便器への移籍を願い出て、あろうことか受理され男子トイレの壁に埋め込まれていた。
目の前にぶら下がったアキラのペニスを見て、ジュニアがダラダラと涎を垂らす。
「チンポ!チンポだ!すんすん、ふごっ、うししっ、くっせぇ♡」
鼻の穴を膨らませ、汗で蒸れたペニスの臭気を堪能する。
「アハ、ウィルのオチンチン、おっきい♡おいしそうだね♡」
フェイスは目に♡を浮かべて、差し出されたペニスにキスをした。
「うわぁ……気持ち悪いなぁ」
「あったりめーだ。こいつら、自分からヒーローやめて便器になったんだぜ。身も心も汚れきってんだよ」
便器を見下ろす2人の目は軽蔑に満ちていた。そんな冷たい視線さえも、2基の便器にとっては興奮材料にしかならない。
「ふぁっく!早くションベン出しやがれ!」
「ほらほら、俺の口一杯に、熱いの出してよ♡」
鯉のように口をパクパクさせて尿をねだる。アキラ達はいよいよ呆れ顔だ。
「便器のくせに偉そうなんだよ、このチビ便器!言われなくても出してやる、よォッ!」
「ん゛ぼおお゛っ!!??♡♡」
アキラはジュニアの顔面めがけて勢いよく尿を放った。
「ふふん、天才・鳳アキラ様の小便だ。ありがたく飲めよ」
尿は湯気を立ててジュニアの顔の上で弾け、大きく開かれた口はもちろん、鼻の穴にまで流れ込んでいく。
「ぁぴゃあ゛ぁっ!!く゛ぜぇ♡ くさくて、う゛めぇ♡ ぉ゛げえっ♡」
ジュニアは押し寄せるアンモニア臭と熱気にむせ返って白目を剥きながら、一滴も逃すまいと必死で尿を飲み込んでいく。両手は顔の舌にあてがい、こぼれた尿を受け止める。
隣の便器に埋まったフェイスは、そんな様子を横目で見やって、目の前のウィルを促した。
「アハ、おチビちゃん、嬉しそう♡ ほらウィル、俺にも早く……」
「うるさいな」
「んぼっ!?」
ウィルはフェイスの頭を掴んで、口の中へ乱暴にペニスをねじ込んだ。
「便器は黙って小便飲んでろよ。汚いから、一滴もこぼすなよ」
冷たい目をして、喉の奥へと放尿する。
以前ジュニアにされた時と同様、フェイスはひょっとこのように口を伸ばしてペニスを覆い、零すことなく尿を飲み干していく。
(おぼっ♡ んぶぅっ♡ この容赦のない感じ、最高♡ 本当に便器としか思われてないや♡)
じゅるじゅると品のない音を立て、大量の尿を飲み下す。まずくて臭いのは当然ながら、病的な甘党であるウィルの尿は、心なしか蜜のような甘さが感じられた。
アキラの放尿が終わった。無神経で豪快な放尿の結果は酷いもので、便器から生えたジュニアの上半身は尿でベトベト、ジュニアの努力も空しく、床にも零れて黄色い水たまりができていた。
「ごっ、ごりよおっ、ありがとっ、ござい、まひたぁっ♡♡♡」
小便まみれのジュニアが元気よく礼を述べる。飲食店でアルバイトしていただけあって、こういうところは礼儀正しい。アキラは「おう、ありがたく思えよ」などと言いながら、ペニスの先をジュニアの髪の毛で拭っている。
ウィルの放尿も終わった。抜群の吸引力で全てを飲み干したフェイスもウィルに礼を述べ、「げえ゛ぇ~~~っぷ」と臭くて長いゲップを漏らした。ウィルは鼻をつまんで黙って数歩後ろへ下がった。汚物を見るような目でフェイスを見下ろしている。
と、そこへ、猛烈な勢いでトイレに駆け込んできたものがいる。
四つん這いで汚い床を這いまわり、「わんっ!わんっ!」と犬のように吠える。
大型犬にしても大きすぎるそれは、ジュニアとフェイスのメンター、ディノ・アルバーニだった。
下半身裸のディノは床に両手をついたまま片足を大きく上げ、ジュニアとフェイスの間の壁へと犬のように放尿した。放物線を描いて伸びた尿が、壁に当たってビチビチと汚い音を立てる。
「うおっ、きたねぇっ!」
アキラが慌てて飛びのく。壁伝いに流れる尿が、もともと零れていたアキラの尿と混ざって床一面に広がっていく。跳ねた尿はジュニアとフェイスの頭にも飛び散っていた。
「うわぁ。これは掃除が大変そうだな。まったく、メンティーがメンティーなら、メンターもメンターもだよ」
ウィルがゴミを見るような目でディノを見下ろす。ディノは「わん!わん!」と嬉しそうに鳴き、垂らした舌から涎を伸ばしている。そうして身長180センチ強のアラサーの青年が丸出しのペニスから小便を飛ばしているというのに、アキラ達は「相変わらず汚い犬だな」くらいにしか思っていなかった。
「わふぅー♡」
尿を出し切ったディノが膝立ちになり、へこへこと腰をふってペニスの先の尿を飛ばした。両の拳を胸の前で下向きに垂らし、気持ちよさそうに息を吐く。
そこへキースがやってきて、面倒くさそうに肩をすくめる。
「あー、まぁた壁に小便ぶちまけてら。勘弁してくれよなー。怒られるのは飼い主なんだから」
ぶつくさ言いながらディノの首輪にリードを引っ掛け、汚れた壁を指さして言う。
「ちゃっちゃと綺麗にして帰るぞー」
ディノは前足を壁について、自分の尿をべろべろと舐め始めた。
「大変ですね、キースさん」
「おぉ、ウィルにアキラか。ワリィな、汚いとこ見せちまった」
「構わねぇよ。でも、大型犬の放し飼いはよくないぜ」
「タワーの中なら別にいいかと思ったんだけどよ。目を離したすきにいなくなっちまってたんだ。こいつ犬のくせに、尿意を催すとトイレに駆け込む変な癖がついててな」
ディノが壁の尿を舐めとると、キースはディノの頭を撫で、リードを引いてトイレを出ていった。ディノが大きな尻をぷりぷり振って這っていくのを見送っていたアキラが、思い出したようにウィルに尋ねる。
「そういやさ、さっきからなんか、変な音しないか?」
「音?」
「ああ、なんつーか、鐘の音みたいな」
「言われてみれば……。でも、最近いつも聞こえてるだろ。気にすることないんじゃないか」
便器たちが舌を伸ばして自分の顔についたディノの尿を舐めている。アキラとウィルは手を洗いながら、鏡に映った2基の幸せそうな顔を見て、胸の奥が熱くなるような感覚を抱いていた。
鐘の音が、次第に大きくなっていく。