第三試合『公然交尾☆射精我慢競争』
第二試合の後、休憩を挟み綺麗に清掃されたステージに、次なる出場選手が登場する。
大マハマトラのセノと、レンジャー長のティナリ。
親友同士の彼らがどのような痴態を競い合うのか。会場は期待に満ちていた。
ステージ中央で向かい合う二人。セノは仁王立ちして腕を組み、風の音を聞くように目を閉じている。そこに強い風が吹き、腰の布が捲れて股間のモノがブランブランと大きく揺れた。客席から失笑が漏れる。セノは目を開いて、涼しげな顔で眼前の親友に語りかけた。
「やはり大観衆の前でチンコを晒すというのは心が躍るな。とても開放的で爽やかな気分だ。オナニーでもして射精すれば、さらにスッキリすることだろう」
「はぁ。君は気楽でいいね。これから試合が始まるんだから、勝手にシコったらダメだろ。まぁ、それで自滅してくれるんなら対戦相手としてはありがたいんだけど」
肩をすくめるティナリ。彼の股間にも、童顔に似つかわしくない立派な男根がぶら下がっている。
「それでは第三試合のルールを説明します。今回の競技は……『公然交尾☆射精我慢競争』です!」
タイトルコールに合わせて、ステージ上に2つの台が運ばれてきた。家畜から精液を採取するための、いわゆる擬牝台というものだ。
「台の後部の穴にチンポを挿入して、先にイッた方が負け!というシンプルな競技です。両者とも動かなければ勝負にならないので、初めのうちはリズムに合わせて規則正しくピストンしてもらいます!」
「要するに、性欲を抑えられず先に射精した早漏の負け、というわけじゃな。ちなみに出した精液は前方に取り付けてあるコンドームに回収される仕組みじゃから、射精したら一目でわかるぞ」
「なるほど。己を律し、自制心を保つ、か。とても高尚で合理的な勝負だ。大マハマトラとして、欲に溺れて自我を失うわけにはいかない。やってやろうじゃないか」
拳を掌に打ち付け、気合十分といった様子のセノ。対するティナリは少し残念そうだ。
「なんだ、竿の方を使う勝負か。このとおり、お尻からキノコを食べてアナルをほぐしてたんだけど、読み違えちゃったみたいだね」
そう言ってティナリは観衆の方に尻を向ける。尻尾の下のほかほかアナルから、大きなキノコが飛び出していた。さらに、
「それじゃあ、これはもういらないね♡」
尻からキノコをじゅっぽり♡ 抜くと、汁まみれの赤い笠を口に運び、まるでフェラチオでもするように舐めしゃぶったあげく、生のままおいしそうに平らげてしまった。
これには流石の露出狂セノも呆れ顔、観客もドン引きだ。
「えー……。ティナリ選手も、準備万端のようですね」
「あやつめ、涼しい顔してケツの穴にでかいキノコをぶち込んでおったとは。尻から抜いた物を食べるというのは実に品がないが、まあ、食べ物を粗末にしないところは、さすがレンジャー長というところか」
しかし、いよいよ試合開始というところで、ティナリが首を傾げた。開会式の際に洗脳を強化されたばかりだというのに、理知的で冷静沈着な彼は、またしても異変に気づきかけている。
「うーん。やっぱり何かがおかしい気がする。セノ、気をつけた方がいい。そうだよ、人前で陰茎を晒すなんて、少し破廉恥じゃないか?」
「何を言う。男はチンポで競うものだろう。俺はもう準備できている。さあ、早くチンポを出せ。正々堂々、戦おうじゃないか」
「えっ。……うーん。まぁ、言われてみればそんな気もするけど。仕方ない、じゃあ手早く済ませてしまおうか。僕は講座の宣伝がしたいだけで、本気で優勝を狙っているわけでもないからね」
……気づきかけてはいたが、しょせん開会式が終わってからずっとキノコアナニーに熱中していたスキ者の淫乱フェネックだ。親友に否定されるとあっさりと引き下がり、そそり立ったペニスを擬牝台にセットしてしまった。
こうしてティナリは正気に戻る機会を永遠に失うことになる。
続いてセノも隣の台に股間を合わせ、脚をガニ股に開き、取っ手を握ってスタンバイ。ついに、大観衆の前で性行為の真似事をするという、男らしくも情けない勝負が始まる。
「それでは、試合スタートです!」
司会が宣言すると「ピッ、ピッ、ピッ」と規則的なリズムに続き、「ポーン」とやや長い音が響く。それと同時に腰を台に叩きつける二人。
「うっ!こ、これは……いいな♡」
「うんっ。はは、癖になっちゃいそうだよ♡」
親友同士笑顔を交わしつつ、リズムに合わせて腰を振る。
5回、10回……と、それが続き、そのたびに「ほぉっ♡」「あはぁっ♡」などと艶っぽい声を上げてはいるが、両人ともまだまだ余裕と言った様子だ。
「ふっ!ほらっ!……うん、思ったより大丈夫そうかな。あ、そうそう。客席のみんなに、僕からお知らせがあるんだ。今度、アビディアの森で体験講座を開く予定なんだよ。内容は、さっき僕がやってたようなキノコを使ったアナニーや、食虫植物を疑似オナホにした交尾型オナニーの実践講習。あと、僕は鼻がいいから、即興で利きチンポを披露するよ。目隠しをして、臭いだけでどれが誰のチンポか当てるんだ。よかったらチンポを洗わずに参加してほしい。……はっ!そらっ!」
「ふっ。試合中に講座の宣伝とは、随分余裕じゃないか。優勝は狙っていないと言っていたが、そう簡単に勝ちを譲る気もないようだな」
「まあね。お尻の開発ばかりしていたけれど、僕のキノコもなかなかのものだろう。僕だって盛りのついたオスなんだから、木のうろをオナホ代わりにして野外オナニーなんてしょっちゅうさ。おかげで随分下半身を鍛えられたよ。ふんっ♡」
やっていることはダッチワイフ相手の交尾も同然なのだが、二人はいかにも誇らしげに腰をヘコヘコ動かし続ける。
「それにほら、あそこ。コレイが来てる。試合に出た以上は、あの子の前で格好悪いところは見せられないからね」
ティナリが目線をやった先には、緑髪の少女がいた。彼の弟子の見習いレンジャー、コレイだ。両手に拳を作って「頑張れ、師匠!」と熱い応援を送っている。
「そうか。なら俺も負けられないな。いい勝負になりそうだ……フウッ!♡」
その時、会場に異変が起こった。
『オ゛ほおおお゛オオ゛ォ゛~~~ッ!!♡♡♡♡♡』
『あぎいいい゛ィィ~~ッッ!!?♡♡♡♡♡』
そこかしこに仕込まれたスピーカーから、大音量で男の喘ぎ声が流れてきたのだ。
「!?なんだ……うおお゛っ!?♡」
「はうううっ!?♡ き、急に、締め付けがっ……!」
セノとティナリが呻き声を上げる。その様子を見て解説のファルザンが満足気に頷いた。
「リンクが成功したようじゃな。ここからが本番じゃぞ!」
「リンクだと?何のことだ。おお゛ッ!♡♡」
「この感覚、ただの穴じゃないよ。間違いない、動物の肛門だ。多分、人間の……んひいい゛ッ!!♡♡♡」
「その通り!今、この擬牝台の穴は、第一試合で敗退した二人の肛門と感覚が繋がっているのです!」
よく見ると台の側面には紙が張り付いていて、そこに顔が浮かび上がっている。セノの台にはアルハイゼン、ティナリの台にはカーヴェの魂が封印されているようだ。
『ぐ、ぐぎぎィ……ッ!♡♡♡ し、尻がっ……壊れる……ッ!』
『はひっ♡ ぎひいっ♡ だ、だすげでっ、ぐれぇっ……!』
「ちなみにこの通り、あやつらの心の声は会場中にダダ漏れじゃ。本体は今も氷像のままエントランスに放置されておるというのに、離れた所で尻の穴を掘られ、脳内の叫びを公開されておるとは、実に哀れよ。まぁ、あやつらは賢者様を嗅ぎまわって反逆を企んでおったようじゃから、当然の報いじゃな」
会場から感嘆の声が上がる。最先端の技術をふんだんに無駄遣いして、競技の盛り上げと愚者の見せしめのために利用する。これぞスメールの叡智!痴の祭典!
その頃、エントランスに置かれたアルハイゼンとカーヴェの氷像は、射精の瞬間の情けない格好のまま佇んでいたが、セノとティナリのピストンにあわせて小刻みにカタカタと揺れていた。会場の方では彼らの喘ぎ声が大音量で撒き散らされているが、物言わぬ氷像はただ静かに、ペニスの先からシャーベット状の精液を垂らしている。
一方、会場のセノとティナリの身体には汗が滲み、表情からは余裕が消えていた。
「ぐっ……アルハイゼンの尻だったのか。道理で、堅苦しく締め付けてくるわけだ」
「で、でも妙だね。このカーヴェの穴、積極的に僕の精液を搾り取ろうとしているみたいだ。……んあぁッ!♡」
ティナリがまたしても甲高い喘ぎ声を上げる。カーヴェの尻は、ティナリのペニスに食らいついて放そうとしないばかりか、肛門を収縮させて必死に射精を促していた。
「実はこの勝負、引き分けに終わったアルハイゼン選手とカーヴェ選手による敗者復活戦を兼ねているのです!」
「尻穴だけで見事イカせた方は身体を解凍され、決勝に進出できることになっておるぞ」
「なんだって……オ゛ォ゛フ♡」
セノが目を見開いて歯を食いしばる。懸命に射精を堪えているのが傍目にも明らかだ。
『くっ、余計な抵抗を……!は、早く出すんだ。これ以上は……ぐ、うう゛ぅっ!♡』
『さ、寒い上に、射精感が止まらないんだ! このままでは、頭がおかしくなってしまう!ティナリ!頼むから、今すぐ僕の尻の中に射精してくれぇっ! ぐぎいい……っ!!♡♡』
アルハイゼンとカーヴェは解放されたい一心で括約筋を動かす。もはや臀部しか動かせないこともあり、全身の力を肛門に注いで友人のペニスを締め付けていた。
「ふほお゛ッ!!♡♡♡ な、なんて締まりだ!俺の槍にここまで抗うとは、見事だ、アルハイゼ……ンぎぎぎぃッ!!♡♡♡ だ、だが、負けるわけにはいかないっ!」
ズドンッ!♡ バシンッ!♡ ズコンッ!♡
『オ゛ホオオォッ!?♡♡♡ ふ、深いっ♡ ま、待て♡ もっとゆっくり……ホヒィッ!♡♡』
ただ挿入しているだけではすぐに搾り取られてしまう。セノはあえて激しく尻を突き回してアルハイゼンを疲弊させることで起死回生を狙う。それを見たティナリも、「ちっ」と舌打ちしてから、取っ手を強く握って腰を擬牝台に打ち付ける。
「このっ!♡ 処女オスマンコの分際で!♡ 僕のチンポに勝とうなんて!♡ 思わないでよね!♡」
ドチュン!♡ ズチュン!♡ ズギュン!♡ ドチュッ!♡ バチュンッ!♡
『ひぎい゛ィッ!♡ ア゛ッ!♡ でっっか!♡ こんなの♡ 無理いっ♡ はへぇッ!♡』
もはやリズムを刻む音は消えている。ペニスとケツ穴の純粋で熾烈なバトル。
しばらくは二本の竿が優勢だったが、やがてティナリに異変が起きた。
「えっ? な、なんだ、このニオイ。むせかえるような、メスの……いや、カーヴェの……体臭!? ンン゛ッ!!♡ だ、ダメだ! こ、こんなもの嗅いだら……!♡ ンゴッ♡ フゴッ♡ だ、ダメなのにぃっ♡ ンゴゴッ!♡」
ティナリの形のいい鼻の穴が大きく膨らみ、ひくひくと蠢く。その穴から、呼吸に合わせてキノシシの鳴き声のような音が漏れている。目を見開き、涎を垂らして、汗をダラダラ流すその異常な様子に、隣のセノも面食らった。
「どうした、ティナリ。大丈夫か?うっ……。確かに、台から妙な臭いがする。それに……生暖かくなっている?」
「どうやら気が付いたようですね!そう!その台と氷像が共有しているのは、心の声と尻の穴だけではありません!なんと、凍り付いてしまった本体に変わって、臭いや熱気もこちらの台から放たれるようになっているのです!」
「つまり、単にアルハイゼンとカーヴェのケツマンコが擬牝台の穴と繋がっているだけではなく、あやつらの下半身の感覚や手触り体温その他諸々ひっくるめてその台とリンクしておるのじゃ。もはやあの二人をレ〇プしているも同然、ということじゃな!」
「ハアッ!♡ハアッ!♡ハアッ!♡ ンアア゛ッッ!!♡ しゅごいっ!!♡ この ケツマンコッ!♡ 僕のチンポにぱっくり食いついて離れないよ!♡ きもち、よしゅぎ、るうう゛ッ!!♡♡」
こうなると獣人であるティナリにはこの勝負は過酷に過ぎた。並の人間よりも遥かに嗅覚が優れているだけに、カーヴェの淫臭が鼻から流れ込むたびに、彼の脳を汚染し、思考を性欲一色に塗り替えていく。目をギラギラ光らせ、鼻をフゴフゴ鳴らす姿は、彼の中の野生が
溢れ出していることを感じさせる。
ティナリだけではない。セノもまた、適度に解れてきたアルハイゼンのアナルにペニスが絆され、我慢の限界を迎えようとしていた。
「ぐぎいぃっ!♡♡ ま、まずいっ♡ 腰がへこへこ♡ 止まらないッ!♡♡♡」
『おッ♡ お゛ッ♡ おほお゛ッ!!♡ な、なんでもいいから♡ もう♡ 許してくれっ!♡♡』
「んぎいっ!♡ だ、ダメだ!♡ まだ、イクわけには……あがあ゛ッ!!♡♡♡」
絶え間なく繰り出される巨根の突きにアルハイゼンが許しを乞う。セノは白目を剥いて快感に耐えるが、身体は言うことを聞かず、褐色の尻がヘコヘコと激しく揺れ続ける。それでも大マハマトラの執念か、必死に理性で欲望を押さえつけようともがいている。
対するティナリの様子は酷いものだった。
「ほひっ!♡ ほひっ!♡ ほひい゛ッ!♡ チンポォ!!♡ チンポが止まらない゛ぃッ!!オホッ!?♡ ほおおお゛ォォッ!!♡ このっ!♡ エロい臭いでオスを誘って!♡ この淫乱ケツマンコ!!♡ 僕のチンポでわからせてやるッ!♡♡ ハァハァハァハァッ!♡ ンゴォッ!♡ ンオオオ゛ォ~~ッ!♡♡♡♡♡」
寄り目になって野太い鼻水をぶら下げ、野獣のような咆哮を上げるティナリ。腰をカクカク動かす度に大きな耳がピクピク震え、もさもさの尻尾を上下左右に激しく振り回す。もはや知性や品性の欠片もなく、完全に野生に還っている。いや、野生動物の方がまだ上品で理性的に見える。
「あのティナリともあろう者が、すっかり馬鹿になっておるな。射精したら負けじゃというのに、あんなオモチャ相手に種付けする気満々ではないか。たわけめ。大方発情期なのじゃろうが、普段生真面目で紳士的にふるまっとった分、目も当てられんわ」
「うわぁ……。師匠、気持ち悪い……」
観客席のコレイもすっかりドン引きして、糞を見るような目を向けている。理性と知能をなくしたティナリにはその軽蔑の視線も届かない。
一方、野獣と化したティナリに犯されるカーヴェはたまったものではない。
『はひぃっ♡ はヘぇッ♡ ティナリのチンポぉ♡ つよしゅぎいいっ♡ おひり♡ ガバガバになりゅっ♡ こ、降参だ!♡ 僕の負けでいいから♡ もうやめ……いひいいい゛ッ!?♡』
完全に性欲に支配されたティナリにとって、ただのコキ捨て穴に過ぎないカーヴェの命乞いに意味はない。ティナリはルールも忘れ、ただ射精を求めてラストスパートへ駆け上がる!
ズドンッ!♡ ズチュンッ!♡ ズコンバコンドッチュバッチュグッチョグッチョ!♡♡♡♡♡
「オ゛ッほおおお゛お゛オ゛オ゛オ゛ォォ゛~~~~~ッ!!♡♡♡ チンポチンポチンポオ゛ォッ!!♡♡♡♡♡♡♡ オラッ!♡ 孕めぇっ!!♡ 僕のチンポでイキ狂え!♡♡♡ オ゛ほお゛ォ゛ッッ゛!!♡♡ 射精すぞォッ!!♡ 着床しろおォ゛ッ!!♡ ♡♡ お゛ッ゛!!♡♡♡ ン゛ッッほおお゛ オオ゛ォォ~~~~~ッッッ!!!!♡♡♡♡♡」
ドピュッ!!♡ ドピュピュッ!♡ ブリュッブリリッ!♡ ドピュピュピュピュウウゥ~~~ッッッ!!♡♡♡♡♡♡♡
『んぎゃあああ゛ァァァーーーーッッッ!!!♡♡♡♡♡♡♡』
ティナリの雄叫びとカーヴェの断末魔が轟き、会場を揺らす!……その直後。
ティナリの首輪が光を放ったかと思うと、彼はペニスで疑牝台に繋がったまま、石の塊に成り果てていた。
慣性でガタガタ動いてはいるが、もはや自らの意志で動くことはない。そこにあるのは、白眼を剥いて舌を突き出した間抜け面を湛え、搾精用の台に跨って尻を丸出しにした石像。性欲に溺れた哀れな家畜の成れの果てだった。
台の前方についていた巨大なコンドームは、はち切れんばかりにパンパンに膨れ上がっている。
「ティ、ティナリ……? うっ……!」
浅ましい淫獣の像と化した親友の姿に愕然とするセノ。同時に、彼もまたアルハイゼンの尻の中へと射精する。
友人の無様な末路をトリガーに、友人の尻の穴に射精した。この悍ましい事実が、賢者タイム中のセノの頭を急速に冷ましていく。
「う、ぐううっ……!俺は、何を……。そうだ……。ティナリが、こんな顔を、姿を、晒すわけがないっ!俺は、俺たちは何をして……何を、させられているんだ……!?」
『オ゛ひぃっ……♡ ほへえ゛ッ……♡』
スピーカーからはアルハイゼンの息も絶え絶えな喘ぎが漏れている。カーヴェはあまりの衝撃に意識を失ったのか、喘ぎ声すら聞こえない。
会場が静まり返り、数秒の沈黙が流れた後、実況が高らかに宣言した。
「勝者、セノ選手!!」
喝采が上がる。万雷の拍手。だがセノは浮かない顔のまま、睾丸と男根に残った精液を台の中へ垂れ流し、コンドームを虚しく膨らませていた。
「勝利……。こんなものが、勝利と呼べるのか……?」
しばらくして、スピーカーからか細い声が聞こえてきた。同時に、エントランスに飾られたカーヴェの氷像が、会場後方のスクリーンに映し出される。
『はへ♡ ほひ♡ ……セ、セノが勝ったんだな?それじゃあ、約束通り、僕の身体を……』
「何を言っておる。お前は自分で敗北を認めておったではないか。あれはティナリの阿呆が勝手に発情して勝手に射精しただけ。お前がイカせたわけではないわ。アルハイゼンと一緒に、当分の間そこで惨めな姿を晒すことじゃな」
『しょ……しょんな……』
スクリーンの向こうの氷像がカタカタと揺れ、そのペニスからチョロチョロと黄色い液体が湯気を立てて流れ出した。真下にあるかき氷状の精液に、シロップのように振りかかっていく。
こうして、アルハイゼンとカーヴェはオナニー氷像に。笠っちこと放浪者は石の便器に。ティナリは雄堕ちして淫獣の像に、それぞれ姿を変えた。
残ったのは二人、セノとセトスだけだ。
「お待たせしました!ついに!いよいよ!最終決戦の火蓋が、切って落とされます!会場の片付けが終わり次第、決勝戦が始まりますので、トイレは今の内に!」
大勢の観客が立ち上がり、その内の何人かは放浪者の方へと群がっていった。ステージの上では、ティナリの像が疑牝台ごと台車に乗せられ、ガタガタと運ばれていく。
セノは物として搬出される友人を呆然と見送っていたが、ティナリの気の触れたような表情をまじまじと見つめているうちに、その知能の欠片もないアヘ顔に恐怖を感じ、愕然とした。
(そうだ。ティナリが、こんな姿を晒すわけがない。アルハイゼンもカーヴェも……。あいつらは、いや、俺たちは……あいつに、洗脳されている!)
賢者を称して乗り込んできた男を見た時、確かに不審に思い問い詰めようとしたはずだった。それがいつの間にか、あの男の存在を受け入れ、下半身裸で外を歩き回るようになっていた。ようやく、そのことに気が付いた。
きっと顔を上げる。セノの鋭い視線が、正面奥の櫓でくつろいでいる偽賢者を捉えた。
(あいつは悪だ……!絶対に、裁かねばならない……!)
倒すべき敵、大マハマトラとしての使命、それらを悟ったセノの瞳は、強い怒りと正義の炎でギラギラと輝いていた。擬牝台を握る手に力を込める。
「待っていろ、偽賢者!お前の罪は必ず裁く!この……」
ドチュッ!♡♡ ズチュッ!♡♡ ボビュルルッ!♡♡♡
「正義の大マハマトラチンポでな!!……おッッッ♡ ほお゛おおお゛ッッッ!!♡♡♡♡♡」
キリッとした目がひっくり返り、決意の言葉は情けない嬌声に変わった。セノは丸出しの尻をヘコヘコカクカク振りたくって射精し、アルハイゼンの尻と繋がった疑牝台の穴に、二発目をぶち込んだのだ。
『!?ま、待て、もう無理だっ……お゛ぎょおおおおお゛お゛ォォォ!!?♡♡♡♡』
とばっちりを食ったアルハイゼンの絶叫が響き渡る。
「み、見たかっ!♡ 淫臭を撒き散らしてスメールの風紀を乱すこのオナホ男と同じように!♡ お前も俺の槍で!♡ 地獄に送ってやるよっ!♡ フンッ!♡ フンンッ!♡ お゛ッ!♡ また射精るッ!♡♡♡ オほおおお゛ォォォォッッッ!!♡♡♡♡♡」
自分が洗脳されていたこと。偽賢者が裁くべき敵だということ。これらの事実を自覚したセノだったが、「チンポが武器である」という間の抜けた思考は消えていなかった。
いつまでも激しく交尾を続けるセノを見ながら、偽賢者は面白そうに酒を呷っていた。