変態洗脳!スメール男子イケメン台無し痴態晒しトーナメント! - 7/7

 

優勝トロフィー

 

 セノが撤去されてから間もなく、ステージの上では閉会式が執り行われていた。相も変わらず巨大なペニスをぶら下げたセトスの正面に、大賢者を騙るあの男が立っている。

 盛大な拍手の中、実況がセトスの痴態と醜態を讃え、大会はいよいよフィナーレを迎えようとしている。

 

「見事優勝したセトス選手には『スメール一の恥晒し』の称号とともに、大賢者様に願いをひとつ叶えて頂く権利が贈られます。それでは、大賢者様、お願いいたします!」

 

「優勝おめでとう。何なりと、望みを言ってみろ」

 

「あはっ♡ 賢者様♡ 僕、頑張ったよ♡ 僕の願いは決まってる。前に約束してくれたよね♡ 僕が優勝したら、大会の中で石や氷になった皆も元の姿に戻って、賢者様の元で幸せに暮らせるようになるって♡ だから……」

 

「ふっ。いいだろう。自分だけでなく他者の幸せを願う心、賞賛に値する。その願い、叶えてやろうじゃないか」

 

 男が手を差し出す。セトスは満面の笑みを浮かべてその手を握り返した。

 

「ありがとう!賢者……さ……ま……。あ、あれ、おかしいな。頭が……くらくらする……」

 

 そこでセトスの意識は途絶えた。 

 

 

ーーーー。

 

 あの熾烈なトーナメントからしばらく経った。約束どおり、セノ達は元の姿に戻り、何不自由なく普段通りの生活を送っている。僕たち「沈黙の殿」のメンバーも、大賢者様の庇護の元、大手を振って街を歩けるようになった。砂漠の民もシティの人々もみんな笑顔で……。本当に、彼が大賢者になってくれて良かったと思う。

 

 そして……。僕はセノ達の好意を受けて、短期の間だけど、教令院で学ぶことになった。今日は登院初日だ。

 

「よく来てくれた。「沈黙の殿」の首領である君が教令院に入学することは、砂漠と雨林の融和を図るという意味でも意義がある。歓迎しよう」

 

 出迎えてくれたアルハイゼンは、無表情で淡々とそう言ってすぐに立ち去ってしまった。本当に歓迎してくれてるのかな。

 

「気を悪くしないでくれ。あいつはああいう奴なんだ。いつもそうだ、この間なんて……ああ、いや、この話はまた今度にしよう」

 

「ようこそ、セトス。砂漠とは気候も風俗も随分違うから、何か不便があったらいつでも僕を頼ってくれていいからね」

 

 カーヴェにティナリ。うん、この二人は、本当に僕を歓迎してくれてるみたいだ。気遣う言葉が素直に嬉しい。

 

「ふーん。君も来たんだ。まあ僕には関係ないけど。ああ、言っておくが、気安く「笠っち」なんてふざけたあだ名で呼ばないでくれよ」

 

 笠っちは相変わらず面白いな。そして……。

 

「待っていたぞ、セトス。俺たちを救ってくれたこと、大マハマトラとして深く感謝する」

 

「いいよ、感謝なんて。それより、セノ。君とはまたちゃんと勝負がしたいな。今度はあんな……ペニスのぶつけ合いなんかじゃなくて、真っ当な方法でさ」

 

「いいだろう。なら、≪七聖召喚≫で決着をつけるというのはどうだ」

 

 馬鹿馬鹿しい会話。何気ない日常。僕には無縁だと思っていたけど、こういう学院生活っていうのも、案外悪くはない、よね。あはっ。あはははは。

 

ーーーー。

 

「…………」

 

「ふふふ、いい夢を見ているようだな」

 

 機械仕掛けの黒眼鏡を外した偽賢者が笑みを浮かべた。そこにはセトスが見ている夢の風景が映し出されていた。

 仲間たちとの平穏な日常。こんなに皮肉な夢はない。なにせ、今のセトスは……。

 

 

 セトスは教令院ホールの噴水の上で、巨大なチンコを見せつけるように片足立ちで佇んでいた。それも、両手でダブルピースを作り、上げた片足を腕に引っ掛けてバランスを取るという間抜けなポーズだ。顔には生気のない笑顔が張り付いているため、まるでよくできた人形かマネキンのように見えるが、その身体はプルプルと小刻みに震えている。

 そう、彼は催眠によってこのポーズで立ち続けるよう脳に刷り込まれ、物言わぬ生きた剥製として晒し物になっているのだ。

 その状態で、セトスはずっと、彼の望んだハッピーエンドの夢を見続けている。

 

「約束通り、皆幸せな生活を送れているだろう。夢の中でな。くくく」

 

「…………」

 

 セトスは人形のような笑顔を浮かべたまま片足で突っ立っている。動くどころか、目線を動かすこともしない。

 

 実際のところ、セトスは優勝後、スメール一無様な変態男として表彰され、そのままここで生き人形として晒されたのだ。当然、誰一人救えていない。

 

 セトスの夢の中で元通りの生活を送っている五人は、あの日固まったまま各々晒し物になっている。

 

 アルハイゼンとカーヴェは間抜けなオナニー氷像。

 惨めにメス堕ちした笠っちこと放浪者は便所に据え付けられた肉便器。

 盛大にオス堕ちしたティナリは、擬牝台にペニスを突っ込んだ格好のまま尻だけ石化を解かれ、自身も擬牝台として駄獣の性処理に使われている。

 セノは惨めな敗者の像として、人通りの多いグランドバザールに雑に置かれていた。雨風を受け、子どもに落書きされ、蹴られ……、その度に彼は間抜けなアヘ顔の奥で、耐えがたい苦悶に声なき悲鳴を上げ、誰にともなく命乞いを繰り返している。

 

 セトスの周りには、大勢の学者や見物人の市民が集まっている。「スメール一の恥晒し」の称号を得た彼は、この国の痴の象徴として公開処刑されているのだ。

 

「あれが快楽に溺れて仲間を売った変態淫乱野郎か」

 

「かわいい顔して、ちんぽグロすぎでしょ」

 

「…………」

 

 ある程度人が集まっていることを確認した賢者は「頃合いか」と呟くと、機械を操作し、セトスの首輪に指令を飛ばす。その瞬間。

 

ドッッピュウウウッ!!!

 

 

 セトスの巨大なペニスから、噴水のように精液が吹き上がった。ギャラリーから悲鳴と歓声が上がる。

 

「うわっ!笑顔のまま射精した!エロい夢でも見てんのか?」

 

「あはは!すっごい量!でも、さすがに臭うわね」

 

 セトスの顔は相も変わらず張り付いたような笑顔のままだが、ほんのりと頬が赤く染まっている。

 こうして一日に数回、首輪の洗脳装置によって脳を操られ、強制的に射精させられている。男はセトスの射精の自由さえ弄び、見世物にしていたのだ。

 

 脳を快楽漬けにされ、大量に射精し、笑われる。こうした現実世界での出来事を受けて、夢の内容も一時的に変化していた。

 

ーーーー。

 

『あらら~、すっごい量』

 

『うぅ。セトス……さすがに臭うよ』

 

 夢の中で、放浪者が嘲笑いながらセトスを見下し、ティナリが軽蔑するような顔をして鼻を摘まむ。カーヴェとアルハイゼンも呆れたように白い眼を向けてくる。

 セトスはセノによって乱暴に足コキされ、濃い精液をぶちまけていた。

 

『えへへへぇ♡ みんなに笑われながら射精するの、気持ちいいよぉ♡』

 

ーーーー。

 

 夢の中でマゾ男と化したセトスは、友人達に責められて幸せに射精していたのだが、現実では誰に触られたわけでもなく勝手に精液を撒き散らし、見知らぬ大勢に軽蔑されているだけ。その惨めさが男を楽しませていた……のだが。

 

「……ふあぁ。毎日見てるとなんか飽きてきたな。」

 

 男はいい加減飽きてきていた。毎日頃合いを見計らって射精させに来るのも面倒だ。

 

「はい、今日の噴水ショーはここまで。……おい、俺はしばらく戻らないから、勝手に射精するんじゃないぞ。さもないと、二度と射精できない身体にしてやる。じゃあな」

 

 男はギャラリーを解散させると、セトスに向かってそう命じ、自室に帰っていった。

 

「…………」

 

 残されたセトスはただ笑顔で正面を見つめている。

 夢の中には、何気ない日常が戻ってきていた。

 

 そして数日後。

 

 今日も今日とてセトスは笑顔でホールに佇み、その周囲をギャラリーが取り巻いていたのだが……。

 

「なんかこいつ、プルプル震えてないか」

 

 見物人の一人がセトスを指さした。彼の言う通り、セトスの身体は小刻みに震え、巨根の先端から先走りを垂らしている。

 なにせこれだけ大きな男根と睾丸を持っているのだから、発散しなければ欲求不満になるのも仕方がない。数日もお預けをくらったセトスは、もう我慢の限界に達していた。

 

 

「最近噴水ショーなかったからな。デカ金玉の中に精子溜まりまくってるんじゃないか」

 

「やだ気持ち悪ーい。噂の通り、性欲の塊ね」

 

 カタカタと揺れるセトスの前を行き交う人々は、口々に冷笑と侮蔑を浴びせ、面白がって写真を撮る。

 男はあれから一度もホールに来ていない。絶対に射精するなという男の暗示によって、セトスの身体は無意識に射精を我慢しようと努めていたのだが、肥大した性欲は彼の脳内をピンク色に染めてしまっていた。

 今のセトスにとって、幸せとは快楽に溺れること。彼の「幸せな夢」はすっかり様変わりしてしまっていた。

 

ーーーー。

 

『どうしたセトス、もう限界か?』

 

『ううう゛ッ!!げ、限界だ!♡ イキたい!♡ 射精したいよっ!!♡』

 

 仰向けに寝かされたセトスを、仁王立ちになったセノが見下ろしている。その目は冷たく、その視線だけでゾクゾクしてしまう。さらに……。

 

『駄目だ。勝手に射精するなといったはずだが』

 

『セトス、君も情けない奴だな。これくらい耐えられなくてどうするんだ』

 

 アルハイゼンとカーヴェが四つん這いになってその両頬を舐め回す。射精を戒める言葉は、現実世界での偽賢者の警告が夢に反映された結果だろう。

 だが、夢の中のセトスは気が気ではない。

 

『オラッ!♡ 孕めぇっ!!♡ 僕のチンポでイキ狂え!♡♡♡ オ゛ほお゛ォ゛ッッ゛!!♡♡ 着床しろおォ゛ッ!!♡♡♡ ン゛ッほおお゛ オオ゛ォ~~~ッ!♡♡♡』

 

『ぶぎゃあああ゛ァァ~~~ッッッ!!?♡♡♡♡♡』

 

 なにしろ、ケダモノと化したティナリがセトスの脚を掴み、猛烈な勢いで尻を犯してくるのだからたまらない。おそらく、これは現実世界で最後に見たティナリの姿が強く印象に残っていたせいだろう。

 

『いひっ!♡ ひぎゃああ゛ッ!!♡♡♡ も、もうっ!無理だって!♡ 我慢、できにゃいぃ゛~~ッ!!♡♡♡』

 

『ダメだよ。だらしのない黒豚め。もし勝手にイったら、そのチンコをチョン切って、二度と射精できないようにしてあげるよ』

 

『ひいいい゛ィ~~~ッ!!?』

 

 放浪者が邪悪な笑みを浮かべて指先で風の刃を高速回転させる。偽賢者の残した脅し文句が、セトスの深層心理に恐怖を植えつけている証拠だ。

 セトスは悲鳴を上げるが、友人達の責めは止まらない。夢の中でマゾ豚に調教されたセトスにとって、終わらない過酷な責め苦は拷問でもあり、ご褒美でもあった。

 

ーーーー。

 

「…………」

 

 現実世界のセトスは嬌声を上げることもなく、笑顔でカタカタ震えている。ときおり大きなペニスがビクンと跳ね上がる様が特に滑稽で、人々は指をさし、罵声を浴びせて喜んだ。だが夜になると人通りはピタリと止み、薄暗く広い空間に、セトスはただ一人、いや、ただ一体のオブジェとして、目を見開いて微笑を讃え、ただ静かに佇んでいた。

 

 そして深夜……。

 

 窓から差し込んだ月明りに照らされて、キラリと光るものがある。セトスのちんこだ。正確には、亀頭の先から先走りが滲みだし、それが月光に反射しているのだ。誰もいないホールの中で、セトスの体はコトコトカタカタ、断続的に震えている。

 膨れ上がった射精欲が、「絶対に射精するな」という暗示をも打ち破ろうとしているのだ。

「……あ。……んあぁ……」

 

 笑みを張り付けたセトスの口元から小さな呻き声が漏れる。涎が一筋口元を伝った。

 

 よく見ていないと気づかないようなわずかな変化だった。だが、次第に異変が大きくなり、顔が蒸気し、足が震えて全身が小刻みに痙攣し、ペニスが波打つように蠢いて先走りを垂らしていく。

 

ーーーー。

 

『いひっ♡ 頭ふわふわして、気持ち良すぎるよぉ♡ もぉ、無理ぃ♡ デカチンポからビュルビュル射精したいよっ♡ああ゛っ!♡ でちゃううっ!♡ だ、ダメだっ♡ 我慢しないと……ほお゛ッ!?♡』

 

『ハァ……。どうしようもないマゾ豚だね。そんなに子種を撒き散らしたいなら、好きにすればいいさ。自分の体がどうなってもよければ、だけどね。アハハハハ!大会で僕をコケにしてくれた礼だ。あの時君に教わった技で、君のチンポに引導を渡してあげるよ!』

 

 淫夢の中で、放浪者が邪悪な笑みを浮かべ、セトスのチンポに口を近づける。そして。

 

『じゅぼぼぼぼぼ!!♡♡ ジュポォッ!!♡♡♡ ぢゅるるるるるるっ!!♡♡♡♡♡』

 

 限界まで口を窄めた奇怪なひょっとこ面に早変わりし、お得意のバキュームフェラをお見舞いする。

 

『ん゛にょおおおおお゛ぉぉ~~~~~ッッッッ!!??♡♡♡♡♡♡♡♡』

 

 目を開き、舌を突き出して絶叫するセトス。喉の力と舌を駆使した放浪者の強烈すぎるフェラチオ。男根から精液が直接吸い上げられていくようだ。

 

『おいおい、酷い顔だな、セトス。はしたないぞ!』

 

『ああ。知性というものが感じられない。豚の方がもう少し品があるんじゃないか。どうでもいいが』

 

『ハァハァハァ!♡ 尻を出せよセトス! 僕はまだ、満足してないよ!♡♡♡ ハァハァハァ!!♡♡♡』

 

 呆れ顔のカーヴェと、興味なさそうに本を読んでいるアルハイゼンの言葉攻め。発情したティナリはいきり立った自分のペニスを握り、尻尾をぶんぶん振ってセトスの尻に迫る。

 

『ひぎいいいいぃぃ!!♡♡♡ イッちゃう!♡ イッたら駄目なのにっ!♡ セノ!助けてくれっ!セノッ!……ブギッ!?♡♡♡』

 

セトスの鼻が豚のように醜く潰れる。セノが裸足で、セトスの顔を踏みつけたのだ。

 

『せ、セ……ノ……!? ブゴォッ!!♡♡♡』

 

『ふっ。いい顔になったじゃないか。安心しろ。俺も、ここにいる皆も、醜態を晒して人間を辞めた。お前だけじゃない。だから、もう我慢せずに、醜くザーメンをぶちまけて、人生を捨てるんだ。なにせお前は、スメール一の恥晒しなのだから。さぁ、審判の時だ!』

 

 バチバチバチバチ!!

 

『ぶぎゃあああああ゛ァァァァァァァ!!?♡♡♡♡♡』

 

『じゅぞぞぞ……ッ!? 僕まで……おぼぼぼぼぼぼぼぼ!!!♡♡♡♡♡』

 

 セノが雷鳴を発し、セトスと、彼とチンポで繋がっていた放浪者までもが感電する。ただの雷元素ではない。脳を刺激し、ペニスを興奮させる特異な元素……という風に、セトスの夢では感じられている。実際は、セトスの脳が勝手に快楽に負けただけなのだ。

 

 ビュルルルルッ!!

 

 夢の中のセトスが、放浪者の口の中へ大量の精液を注ぎ込む。余りの勢いに逆流した精液が放浪者の鼻から溢れ出す。セトスは白眼を剥き、完全に気の狂ったようなアヘ顔を晒していた。

 

『ぶぎょぎょぎょぎょ!!♡♡♡ いひっ♡ ひひひっ!♡ チンポ♡ 気持ちいいよおぉ~~っ!!♡♡ あひゃひゃ!♡ あっぴゃっぴゃぁ~~~♡♡♡♡♡♡」

 

ーーーー。

 

「えへっ……♡ えへへぇ……っ♡」

 

 現実世界のセトスも、先ほどまでの感情のない笑顔とはうって変わって、快楽に染まりきっただらしないアヘ顔を浮かべ、えへえへと間抜けな喘ぎを漏らしていた。

 

 そしてそのチンポの先からは、ダラリと、濃い精液が染み出すように飛び出し、やがてピュッ♡ ピュッ♡ と、短く情けない射精を繰り返す。

 

 

 そこにレイラを連れた偽賢者が通りかかった。と言ってもたまたまではなく、セトスの夢の異変に気付き様子を見に来たのだ。

 

「うわぁ。汁が垂れてる。汚い……」

 

「ちっ。勝手にイクなって言っただろうが、この無能め。あーあ。もう洗脳で制御できないほどぶっ壊れてるな。」

 

 間抜け面でペニスから精液を漏らすセトスを見て、レイラは嫌悪感を示し、男は舌打ちした。とはいえ、遅かれ早かれこうなることはわかっていたので、男の顔には微笑が浮かんでいる。

 

「言いつけを守れなかったら、二度と射精できなくしてやると言ったよな」

 

 噴水ショーにも飽きて来たし、維持管理も面倒だ。……そろそろ頃合いか。

 

「お前に相応しい姿に変えてやろう」

 

 セトスの首輪が赤く光る。

 

「えへ……♡ えへへぇ……?♡」

 

 次の瞬間、セトスの身体は眩く輝く黄金へと変わっていた。

 

 

 間抜けなポーズで醜いアヘ顔を晒し、巨大なペニスから精液を飛ばす姿をした、世にも卑猥な黄金像の出来上がりだ。その様はまるで……。

 

「トロフィーみたい……」

 

 レイラが呟くと、男は満足そうに笑った。

 

 優勝トロフィーとして人の形を象ったトロフィーが贈られることがあるが、この黄金像はまさに、あの壮絶な無様晒しトーナメントの優勝者に贈られるべき、等身大トロフィーと言えるだろう。昇り始めた朝日に照らされ美しくも醜く輝くセトスを見ていると、あの忌々しいイケメン共にあれ程の痴態を演じさせ、尽く物言わぬ間抜けな像へと貶めることができた喜びを実感する。

 

「改めて、優勝おめでとう。スメールの「痴の象徴」として、そこで末永く恥を晒し続けるがいい」

 

 男は上機嫌で言うと、レイラを連れて自室へ戻った。

 

「…………」

 

 後にはセトスだけが……いや、かつてセトスであった黄金の像だけが残された。この状態でも意識は残され、半永久的に生き続けることになるのだから、彼が正気であれば耐えがたい苦痛だろう。

 アヘ顔で固定された表情に悲壮感は欠片もない。おそらく今でも夢を見続けているのだろうが、男は既にセトス達に関心を失っており、その夢を観測することもない。

 

 セトスの像の前には「スメール一の恥晒し~痴態トーナメント優勝者~」と大書された看板が据えられ、教令院の名物となった。

 

 

 

 その後、男は権力を笠に着て酒池肉林の淫蕩三昧を繰り広げた。

 この黄金像は他の五体の像ともども情けない姿を晒し続け、「痴の国」と化したスメールの象徴として、人々の目を楽しませている。