変態洗脳!スメール男子イケメン台無し痴態晒しトーナメント! - 3/7

 

第一試合『寒中オナニー競争』

 

「お待たせ致しました!これより、お待ちかねの競技に移ります。ここからは私、カリーナが実況を担当いたします!そして!」

 

「解説のファルザンじゃ。ふだん済ました顔をしておる後輩たちがどのような痴態を見せてくれるのか、見ものじゃのう。目も当てられんような生き恥を期待しておるぞ♡」

 

「それでは早速、第一試合のルールをご説明しましょう!会場中央のステージをご覧ください!お気づきでしょうか。なんとこのステージにだけ雪が降っています!実はこのステージには今、古代文明と科学技術の融合によって、強力な結界が張られているのです!」

 

 広いステージの四方に高いポールが立っている。一見何もないように見えるが、その間に、砂漠の古代文明の遺物である透明な壁が張られてステージを囲っているのだ。そしてステージの下部には、地脈干渉器や催淫ガスなど、様々な装置が仕込まれている。ステージ上には雪が舞い、二つの杯が意味ありげに置かれている。

 

「第一試合の種目は『寒中オナニー競争』!地脈干渉器によって結界内の気温を著しく低下させて、猛吹雪の雪山さながらの環境を作り出しています。極寒の中、下半身裸になって体力の限りセンズリをこいて精液を出しまくる!そして先に杯をザーメンで満たした方が勝利!……という、実にシンプルな勝負です」

 

「簡単なように言うが、杯を並々と満たすというのは中々に骨が折れるのではないか?おまけに寒さで指がかじかみ、股間が縮みあがっとる上に、大観衆に見守られておるのだぞ。この状況で杯いっぱいに子種を出せるのは、余程の絶倫か露出狂のド変態だけじゃろうて」

 

「あ、ちなみにノルマを達成できるまでこの冷凍地獄からは出られませんので、もたもたしていると悲惨な末路が待っていますよ。死ぬ気でオナニーに励んでくださいね!さて、この過酷なマスカキレースに挑むのは、この二人です!!」

 

 ステージの両側から、拍手に迎えられて選手が入場してくる。カーヴェとアルハイゼン、犬猿の仲にして同棲中という複雑な関係の先輩後輩コンビだ。

 ステージ中央で向かい合う二人。アルハイゼンは目を瞑って泰然と佇んでいるが、カーヴェの方は自分自身を抱き込むように腕を両肩に回して縮こまり、真っ白な息を吐きながらガタガタと小刻みに体を震わせている。

 

「さぁ!いよいよ一回戦の幕開けです!両選手、準備はよろしいでしょうか!」

 

 実況が場を盛り上げ観衆が沸き立つ。大歓声の中、カーヴェがそそくさとアルハイゼンに近寄って耳打ちする。

 

「お、おい、アルハイゼン!本当にこんな馬鹿げた勝負に乗るつもりか?僕はゴメンだぞ。この寒いのに裸になって、人前で肌を晒すだなんて……!」

 

「黙れ。君は馬鹿か。ここで騒ぎを起こせば俺たちに勝機はない。何のために俺が何日も洗脳にかかった振りをして過ごしてきたと思う?用心深いあの男も、この馬鹿げた宴で浮かれていれば隙を見せるはずだ。どちらかが優勝し、表彰式で奴に接近した時がその好機だと、そう説明したはずだが?」

 

「そんなことはわかっている!それにしたって、こんなことまでする必要があるのか?だいたい、初戦で僕たちが当たってしまった以上、どのみち君か僕、どちらかしか勝ち残れないんだ。ああそうだ、僕は棄権する!だから君が優勝して、あいつを倒せ。それでいいだろう」

 

 アルハイゼンが呆れ顔で肩を竦めた時。

 

「そうそう、言い忘れていましたが、敗者には相応のペナルティが課されます!もちろん棄権した場合も敗者と見なされて処罰の対象になりますのでご承知おきください」

 

 実況がとぼけたような明るい調子でそう告げ、カーヴェの顔がさっと蒼ざめた。

 

「ぺ、ペナルティだって?」

 

「当然であろう!罰ゲームがなければつまらんからな。まぁ命だけは保障されておるから安心せい。もっとも、死んだほうがマシな目に遭って人生は終了するじゃろうがな。それが嫌なら、せいぜいマスターベーションに励むことじゃ」

 

「そ、そんな……」

 

 ファルザンが的確な解説を加えると、カーヴェは愕然と肩を落とした。あからさまにそんな態度を取っては怪しまれる。アルハイゼンは短くため息を吐き、カーヴェに冷たい眼を向ける。

 

「どうした。君は棄権するんだろう?早くそう宣言したらどうだ。俺はしないが」

 

 そう言って、氷点下の中涼しい顔でズボンを下ろしていく。

 

「き、君ってやつは……!ああ、くそ!やるよ!やってやろうじゃないか。こうなったら、僕が優勝してやる。その暁には君もついでに助けてやる」

 

「そうか。それは助かる」

 

 アルハイゼンの股間には体格に見合った男らしいモノがぶら下がっていた。カーヴェは思わず息を飲んで、それから意を決してズボンを脱ぎ捨てる。あちこちから拍手や囃し声が轟く。

 

「両選手、準備は整ったようですね!それでは、第一試合、スタートォ!!」

 

 ゴングが鳴り響く。下半身裸の二人は地面に置かれたワイン杯の前に並んで屈みこんだ。指定された通り、脚をガニ股に開いて片手を頭の後ろへ宛がい、もう一方の手でペニスを握る。

 

「く、くそっ。なんだって僕がこんなことを……」

 

 周囲には大勢の観客の目があり、クスクスと笑い声が聞こえてくる。おまけにこの寒さだ。上半身は服を着ているが、開放的な胸元や背中から凍てつくような冷気が入り込み、防寒の意味をなさない。そもそも下半身は丸出しなので、股間のモノもすっかり縮こまってしまっている。

 やけになって手を動かしてみるものの、萎えたままのソレは一向に勃ち上がる気配もない。カーヴェは歯をガチガチと鳴らして、震える脚で体を支えるのが精一杯だった。

 

「カーヴェのやつめ、肝が小さければチンコも情けないのう。もう一分は経つというに、未だにフニャフニャではないか。あれではいくら顔がよかろうが、一生童貞のままじゃな」

 

 ファルザンが呆れ気味に解説する。カーヴェが赤みの差した顔でファルザンを睨み上げるが、彼女の視線はもうカーヴェの股間からは外れ、隣のペニスに移っていた。

 

「対してアルハイゼンは流石じゃな。無駄に大きいだけではないようじゃ。これは勝負あったかのう」

 

「えっ……?」

 

 思わずカーヴェも目線をそちらへ移す。目に飛び込んできたのは、涼しい顔で立派に勃ち上がった巨根を規則正しく扱いては、杯にビュルビュルと精液を注いでいるアルハイゼンの姿だった。

 

 

「な……な……なんで。お、おかしいだろ、こんな状態で、そんなに堂々と……」

 

「君は馬鹿か。射精する気がないのなら、なぜ人前で股間を晒している。それこそ理解に苦しむが。射精量を競う勝負なのだから、どのような状況だろうと自慰をして射精するのは自然な流れだと思うが?」

 

 平然と答えるアルハイゼン。その間も彼のペニスからは順調に精液が絞り出されていく。カーヴェは圧倒されて口を閉じることもできない。人前でオナってザーメンを放っているこの男が、なぜか格好よくすら見えてしまう。

 

(な、なんてことだ。こんなことですら、僕はこの男に勝てないというのか……)

 

 悔しさに歯ぎしりするカーヴェ。だがここで、垂れ下がっていた彼のペニスがむくむくと勃ち上がり始めた。繊細で過敏な芸術家肌をこじらせた結果なのか、天賦の才なのか、彼には劣等感や敗北感で興奮するほどのマゾっ気があったのだ。そしてそれが、洗脳によって限界まで研ぎ澄まされている。

 

(そんなっ♡ こんな大勢に見られて♡ 興奮するなんてっ♡ これじゃあまるで、変態じゃないか♡)

 

 知らず知らずのうちに股を開いて、観客に勃起したペニスを見せつける。勃ち上がってみると、カーヴェのそれもアルハイゼンに見劣りしない程立派なモノだった。観客席から歓声が上がる。

 

「や、やめろ♡ 見ないでくれっ♡」

 

 などと言いながら、カーヴェの口角はだらしなく吊り上がっている。鼻息も荒く、力いっぱい巨根を握って上下に動かす。

 

(な、なんだこれっ!?♡ いつもより♡ 気持ちいいっ!?♡)

 

 親友の横に並んで、大観衆の前で股間を晒して自慰に耽る快感。ペニスだけでなく脳まで刺激されるような感覚に、カーヴェの子種は睾丸から亀頭へと凄まじい勢いで駆け抜けていく。

 

「はうううっ!!?♡♡♡」

 

 そうしてようやく一回目の射精を果たしたカーヴェ。瞬間、脳に電撃のような快感が走る。

 

「あ、あれ?な、なんだ?こんなの、恥ずかしくて、寒くて、辛くてたまらないはずなのにっ……!♡ ち、ちんこを弄るのが、やめられないっ!♡♡」

 

 イッたばかりだというのに、ペニスを扱く手が止まらない。手や性器にこびりついた精液を潤滑剤にして、萎えたペニスをシュコシュコと勢いよく扱く。

 

「おっ♡ お゛ぉっ♡ おほおお゛ッ!♡ な、なんだこれ!気持ちいい!気持ち良すぎる!!♡♡♡」

 

 足をガバッと限界まで大股に開き、シコシコシュッシュと元気よくシコりまくる。先ほどまでとは動きも表情も大違いだ。ペニスもぐんぐんと大きく育ち、早くも二発目を噴き上げる。

 

「お゛ほおお゛ォッ!♡ にゃんだ♡ こにょ♡ 快感、はぁっ♡」

 

 もはや勝手に手が動いている。脳も射精による快感を求め、寒さや羞恥すら刺激になる。繊細な彼の理性が、みるみるうちに性欲に塗りつぶされていく。

 

「お゛ッ!♡ おほっ♡ ほおお゛ォッ!!♡♡ まずいぞっ♡ んおお゛ッ!♡ オナニーが、止まらない゛ぃっ!♡♡♡ お゛ひょおおおお゛ォォッッ!!♡♡♡」

 

 平時は比較的まともな思考を維持していたカーヴェであったが、彼も他の参加者同様、やはり洗脳によって心も体も変えられてしまっているのだ。

 彼自身は忘れてしまっているが、夜な夜な家から忍びでては、ひと気のない広場で下半身を露出させて放尿しては自慰を行い、自らを罵りながら射精して、スッキリしてから部屋に戻って熟睡していた。

 セノやティナリ達の醜態を哀れみ、アルハイゼンと偽賢者を倒す計画を練っていた彼であったが、身体の方はすっかり快楽漬けになっているのだ。おまけに、露出趣味まで染みついている。

 

「はひっ♡ はひいいッッ!♡ ちんぽっ♡ 見られるの♡ たまらないぃっ!♡ お゛ホォッ!!♡♡」

 

 

「カーヴェ選手、一足飛びにペースを上げています!素晴らしい追い上げですね!」

 

「ふむ、あやつも意外とやりおるではないか。じゃが、少し急激に飛ばしすぎではないか?あれでは最後まで体力が保つかどうか」

 

 カーヴェの追い上げに観客席も沸き立っている。

 次から次へと精液を吹き出し、怒涛の勢いで巻き返していくカーヴェ。しかしアルハイゼンは動じない。

 

「やれやれ、まるで猿だな。やはり彼も洗脳されていたか。まぁ、これも想定内だが。大方一度射精すると理性のタガが外れて性欲に歯止めが利かなくなるように仕込まれていたのだろう」

 

 相変わらず無表情のまま淡々と手を動かし、巨根からコンスタントに精液を絞り出していく。彼の容器は既に8割方満たされていた。

 

 対するカーヴェは半ば白目を剥いて猿のように一心不乱に股間を弄っていたが、まもなく体力の限界が来たようで、目に見えてペースが落ちて行く。

 

「ぜえぇぇ~……っ♡ はあぁぁ~……っ♡ も、無理……ちんこ……いだい゛ぃ……」

 

 全身から冷や汗が噴き出し、それが寒波で肌に張り付いて彼の体から熱と体力を奪い取っていく。短時間の内に既に10回近く射精していることもあり、もはや体力の限界といった様子だ。

 ペニスを握った手の動きが緩慢になり、ドロドロにこびりついた精液が凍り始め、更にオナニーの進行を妨げる。ようやくアルハイゼンに並び、クリアまであと一歩というところまで来てペニスが萎えてしまった。

 

 そんなカーヴェをわき目にストイックに射精を続けるアルハイゼン。

 

「……哀れだな。それ以上は命に関わる。早々に棄権した方がいいのではないか。いずれにせよ君に勝機がないのは明らかだろう」

 

 この物言いが、カーヴェの負けず嫌いな一面を刺激した。頭にカッと血が昇り、血流に乗って思考が巡る。

 

(お、おかしいぞ。いくら僕より体格がいいと言っても、アルハイゼンのペースはどう考えたって異常だ。何か仕掛けがあるんじゃないか。何か……)

 

 再びちらりと横目でアルハイゼンを窺う。上げた目線が彼の頭部を捉え、はっとする。カーヴェの顔に生気が戻った。

 

「ヘッドホンだ!彼はヘッドホンで何か聞いている!イカサマだ!」

 

 「!!」

 

 アルハイゼンが大きく目を剥き、その長身がびくりと震えあがる。会場がどよめく中、数名のマハマトラが結界を通過して会場に踏み込む。

 

「くっ……。げ、厳粛な試合の最中だ。邪魔をしてもいいのか。く、来るなっ!」

 

 男達に取り囲まれながらも、オナニーは急には止まらない。シコシコとペニスを扱きながら空いた手を振り回し、震える声で威嚇するその姿は、つい先ほどまでの平静が嘘のように惨めだ。

 

「お、おい、やめろっ!」

 

 抵抗虚しく、ヘッドホンが取り上げられる。その瞬間、

 

『おひっ♡ ほへえ゛っ♡ ほぎょっ♡ んほおおお゛ォ゛~~ッ♡♡♡』

 

 ぐちゅぐちゅという卑猥な水音とともに、低く下品な喘ぎ声が漏れ出した。ステージに設置された収音マイクに拾われ、会場中に垂れ流される。ざわつく会場。呆気にとられるカーヴェ。そして蒼白になってしどろもどろなアルハイゼン。

 

「あ……ああ……ち、ちが、これは……」

 

 ヘッドホンとともに、人を引き寄せない無表情という鉄の仮面も剥ぎ取られてしまった。あたふたと首を振りながら、なおもペニスを握って放さないアルハイゼン。

 

 

「おーっと!これはどういうことでしょう!アルハイゼン選手のヘッドホンから、大音量の喘ぎ声が轟いています!」

 

「ふ~む。ASMR音声という奴か。いや、それだけではないのう。素人にはわからんじゃろうが、水音と喘ぎ声の中に特殊な音波が含まれておる。脳に直接働きかけて、射精を促す効用があるのじゃろう。その上、こんな物を仕込んでいたとなると、勝負の内容を予め知っておったということ。おおかた賢者様の側近の地位を利用してリーク情報を掴んだんじゃろう。なにもかも、明らかな不正じゃ!」

 

 あっさりとファルザンに仕掛けを見抜かれたアルハイゼンは、もはや口をパクパク、手をシコシコ動かすことしかできない。おまけに……。

 

「そ、それにこの喘ぎ声……。アルハイゼン、君の声じゃないか!」

 

 カーヴェに大声で指摘された誤魔化しようのない事実。アルハイゼンはこの日のために、夜な夜なオトナのオモチャや媚薬を駆使して激しいオナニーを繰り返し、その際の自分の喘ぎ声を録音してASMRに仕立てることで、決戦中に過去の激しい自慰を思い起こして射精を促すように仕向けたのだ。その上ファルザンの言ったように催眠音波まで仕込むという念の入れよう。さらに言えばこの催眠音波には血行をよくし体を高温に保ち、活性化するという機能も含まれている。

 

 アルハイゼンほどの知恵者だからこそ実行できた不正。まさに才能の無駄遣い。たかだかオナニー勝負への熱の入れようが尋常ではない。

 そう、本人は催眠にかかった振りをしているつもりだったが、カーヴェ同様、彼もとっくに正常ではない。

 

 アルハイゼンは確かに持ち前の勘の良さと精神力で洗脳に気づき、起死回生の策を練っていた。だが、そんなことは賢者を名乗るあの男も気づいていた。こそこそと自分の周囲を嗅ぎまわるアルハイゼンを鬱陶しく思った男は、アルハイゼンの「洗脳された振り」に気づかない振りをして、毎日少しずつ洗脳を強めていった。

 その結果。

 毎晩毎晩、家に帰ると同時にペニスを取り出し、読書をしながらオナニー。食事をしながらオナニー。カーヴェと作戦会議をしながらもオナニー。カーヴェも認識を歪められていたので、アルハイゼンの奇行に気が付かない。ついでに、当たり前のように家に上がり込んで二人の様子を楽しそうに観察している偽賢者にも気づかない。

 こうしてアルハイゼンは着実にオナニー中毒への道を突っ走り、今や頭の底まで洗脳されきって、オナニーのためならどんな手間も惜しまないオナニー狂いのオス猿書記官に成り下がっていた。

 そして一回戦の内容を知らされると、無自覚のうちに変態的な不正行為を行うように仕向けられ、夜な夜な大真面目に自分の喘ぎ声を録音していた、というわけだ。

 

 そうして今。気色の悪い自らの喘ぎ声を会場中に垂れ流してしまい、大爆笑の渦の中で四方から嘲笑と罵声を浴びるアルハイゼンは、今度は茹で蛸のように顔を真っ赤にしていた。

 

「あっ……ああぁ……」

 

 羞恥のあまり萎えてしまったペニスから、濃い精液をドロリと情けなく垂れ流す。

 もはや公開処刑状態だが、それはそれとして不正に対する罰は与えられる。

 

「アルハイゼン選手が不正を働いたことにより、ペナルティが課されます!ステージ上の気温を限界まで下げてください!」

 

 実況が大きな声で合図をする。。ステージの端にある地脈干渉器がアラートを鳴らして激しく点滅し、ただでさえ肌寒い空気がますます冷えていく。刺すような冷気がアルハイゼンと、ついでにカーヴェに襲いかかる。

 

「えっ? お、おい、ちょっと待て。僕も中にいるんだぞ。これじゃあアルハイゼンへのペナルティにはならないんじゃないか!?」

 

「連帯責任です!」

 

「い、いやおかしいだろう!競い合う相手に連帯だなんて……」

 

「ええい、細かい奴め。この方が面白いから良いのじゃ。ほれほれ、無駄口を叩いている暇があるならさっさと手を動かさんか。さもなくば、杯を満たす前に股間のモノが氷の柱になってしまうぞ」

 

「そ、そんな゛っ!」

 

 カーヴェの声は寒さのあまり、震え、掠れている。もともと氷点下だった結界内の気温はあっという間に冷凍庫以下にまで冷え切っていく。

 

 髪や肌に霜が付き、真っ白な息を吐く度に凍り付いた空気が喉の奥へ侵入する。ズビズビと鼻を啜るが、それでは追いつかないようで、大量の鼻水が垂れ流しになっていく。カーヴェは全身をガチガチと激しく震わせながら、覚束ない手つきで必死に冷たい肉棒を摺り上げる。

 催眠と洗脳によって、オナニーを始めると止まらない体にされているが、それだけではない。もはや生き残るには死に物狂いで射精するしかないのだ。目を見開き、カチカチと鳴る歯を食いしばって鬼気迫る形相でペニスを扱く。

 

「ど、どど、どうして、くれるんだっ!き、君の、せ、せいで!ぼ、僕まで、ま、巻き添えにににっ、さ、されたじゃ、な、ないか!」

 

「う、うるさいっ!き、君が余計なことを、し、しなければ、こんなことには、な、ならな、かった。き、君の、せいだっ」

 

「な、なにをっ!こ、こ、この、オナニー狂いの、ど、ド変態ムッツリ男めっ!お゛っ♡ んほおお゛ォッ!♡」

 

 

 アルハイゼンと醜い言い争いを繰り広げながら命がけで公然オナニーに勤しんでいたカーヴェだったが、さすがに体力には限界がある。5分も経った頃には自慰もままらなくなってきた。

 冷えきって震える手は握力を失い、おまけに凍ったザーメンで手とペニスがくっついて、擦り上げることができない。手を上下に動かしても、冷たいペニスをへこへこ振ることになるだけだ。

 意識も朦朧とし、白眼を剥いて口は半開き。鼻からとめどなく流れる鼻水や口端から滴る涎が凍り付いて張り付き、美青年の顔を醜く飾り立てていく。

 もはやオナニーどころではない。

 

「い゛……いやだ……。じ、にだく、な……いぃ……。だ、だす、げ……て、く、れぇ……」

 

 極寒の中、命乞いしながら下半身裸でペニスを握る哀れな男。

 それは隣のアルハイゼンも同様だった。

 

「ひっ……こ、このままでは……。はぁ゛……はぁっ゛……。で、出ろっ!ま、まだ……で、出るはず、だ……。ン゛……ンオオ゛ォ゛ッ!!♡♡」

 

 自分のチンポを叱咤激励し、力の限り握りこむ。体内にわずかに残った熱をペニスに託そうというのだ。しかしやはり凍り付いた手でオナニーを続けるのは至難の業。

 そこで冷静沈着な彼は、冷えきって低下した知能を振り絞り、妙案を得た。手を輪っかにしたまま固定し、腰の方を動かそうというのだ。持ち前の大きな尻に力を込め、巨根を上へ上へと押しだす。しかし半固形に凍った精液がペニスや手を覆っているため、結局快感を得ることなどできそうもない。客席から失笑が漏れる。

 

「アルハイゼン選手、必死に腰を振っていますが、あれはオナニーと呼べるのでしょうか」

 

「犬の芸でも見せられている気分じゃ。全く愛嬌はないがの。カーヴェのやつも洟を垂らしてチンポを振り回しておるだけじゃし、このままでは二人とも凍り付いてリタイアかのう」

 

 ファルザンの言う通り、アルハイゼンとカーヴェの身体は既に凍り始めていた。汗や体液が固まって張り付き、血の気の引いた全身が固く冷たく固定されていく。鼻から垂れた鼻水が氷柱となってぶら下がり、真っ青な唇の向こうでは歯がガチガチと大きな音を立てている。もはやまともに言葉を発することもできそうにない。

 杯の中には、並々と溜まった精液がシャーベットのように固まっていた。

 身体の動きがだんだん小さくなり、静止しそうになった時だった。

 

「ん゛ひいい゛ッッ!!?♡♡♡」

 

「ほひょおお゛ォッッ!!?♡♡♡」

 

 突然、首輪が赤く光ったかと思うと、二人の身体がビクンと跳ね上がった。

 

「んお゛ッ!?♡ お゛ッ♡ おひっ♡ はひい゛ぃッ!♡♡♡」

 

「ほお゛ッ!!♡ ほへっ!?♡ お゛ほッ♡ おぎょおおお゛ォ!♡♡♡」 

 

 そして息を吹き返したように、二人揃って気の狂ったようにペニスを擦り上げる。

 もちろん、試合を盛り上げるために賢者が遠隔操作で首輪をいじって催眠を強化した結果だ。

 手や股間に積もった精液氷が吹き飛び、指をシコシコ♡ 腰をカクカク♡ 全身を激しく揺らして全力のオナニーを見せつける。

 

 

「おおーっと!ここに来て二人とも、アヘ顔全開の激しいマスカキを披露だ!」

 

「火事場の馬鹿力というやつか?これがラストスパートじゃな。二人ともあと一歩のところまで精液を満たしておる。ここで特大の射精が間に合えば、見事ステージクリアということも充分考えられるぞ」

 

 だがその間にも結界内の気温は下がり続けている。ペナルティである以上、一切の容赦はないのだ。二人の身体の表面に氷が張り、ピシピシと妙な音が鳴り始めている。

 そんな状態で、もはや体力はとっくに限界を超えているというのに、アルハイゼンとカーヴェは股を大きく開いて、ギンギンに勃起した大きなペニスを見せつけるように突き出し、狂ったようにオナニーに熱中している。

 

「オ゛ッ!♡ オ゛ッ!♡ おほおお゛ォッ!!♡ く、クるっ! ザーメンがッ!♡ キンタマから湧き上がってく゛るッ!♡ お、俺の勝ち…ほお゛ォッ!?♡ い゛ッ、イグうう゛ッ!!♡♡♡」

 

「はへっ♡ ほへええ゛っ♡ ち、チンコが♡ 折れるっ♡ も゛……無理ぃ♡ だ、誰か止めて゛くれえぇ♡ ほぎょっ♡ で、射精るううッッッ!!♡♡♡」

 

 二人の巨根から勢いよく精液が吹き上がった、その瞬間!

 

 ピシピシピシッ! ピキーーーーンッ!

 

「ン゛ごおオ゛ッ!?♡♡♡♡♡」

 

「はひぇえ゛ェッ!?♡♡♡♡♡」

 

 

 

 彼らの体は、飛び出した精液もろとも完全に氷結してしまった。

 片脇を晒し、ガニ股でペニスを突き出し、射精した瞬間のアヘ顔のまま、カチコチに固まって身動き一つしなくなったのだ。

 

 結界越しに差し込む日の光に照らされ、氷の塊と化した男達はキラキラと眩い光を放つ。

 男根の先端から放たれたザーメンは、まるで亀頭から生えた氷の枝のように虚空へ伸びている。ひときわ眩しく輝くそれは、鼻からぶら下がった鼻水氷柱や舌から伸びる涎の糸とともに、氷像を彩る滑稽なアクセントとして、文字通り異彩を放っていた。

 

「なんとおおーーっ!!両選手、同時に射精し、同時に固まってしまったーーーッ!!」

 

「惜しかったのう。最後の精液が杯に届いておれば助かったものを、余計な言い争いなどしておったせいで間抜けな氷像になってしまいおったわ。じゃが安心せい。この二人、物言わぬ固形物と成り果ててしまったが、まだ生きてはおる。そやつらがつけておる首輪には、精神だけでなく肉体にも干渉できる力があっての。凍結しても命と精神は維持されておるんじゃ。賢者様の心遣いに感謝するんじゃな」

 

(そ、そんな。寒い、苦じぃ。それなのに、射精感がずっと続いている。い、嫌だ。た、助けてくれぇっ。アルハイゼンが不正なんてしなければ……ぎひいぃッ♡♡♡)

 

(こ、氷漬けになっても、意識が残っているとは……。これでは、死んだ方がマシだ……ンおお゛ォッ!♡♡♡)

 

 こうして、静かになった会場には二体の氷の像だけが残された。そこに勝者は存在しない。

 

「この勝負、引き分けですね!白熱した勝負とコミカルで惨めな末路を披露してくれた二人に、盛大な拍手を!!」

 

 会場中から拍手と歓声が沸き起こる。それは健闘を讃えるというよりは、愚かな脱落者達の無様な姿を嘲笑うものだった。

 

≪改ページ≫