「な、なんだ、これは。一体どうなっているんだ?」
突如、場にそぐわない気の抜けた声が響いた。魈が赤らんだ顔を向けると、そこには見覚えのある二人の少年が立っている。
「降魔大聖、どうやら窮地のようだね。貴殿程の手練れが苦戦するとは余程の強敵と見える。助太刀するよ」
「うっ。な、なんという姿だ、おいたわしい。……よくも仙人様をっ!下賤な妖魔め!」
行秋と重雲だった。
「く、来るなっ!お前達のかなう相手では……ひう゛っ!?」
魈は二人を制止しようとするが、触手が再び尻とペニスを激しく責め立てたため、少年達の前で情けない声を上げてしまう。
「ほう、まだ正気を保っているものがいたとはな。なるほど、若輩とはいえ、方士としての力は伊達ではないということか」
鍾離が重雲を見やる。璃月の民を売り飛ばす契約を結んだ際、仙人の弟子である申鶴には特に強めに催眠がかかるよう念じていたが、この少年は盲点だった。恐らく方士である彼の力で、彼とその傍にいた行秋は無事でいられたのだろう。
「おや、よく見たら、往生堂の鐘離先生じゃないか。驚いた。彼ほどの人物まで敵の術に嵌っているとはね」
下半身裸という時点で鍾離はまともではない。鍾離も神の目を持っているので、行秋は道中で見た友人達と同様、鍾離も敵の術にやられたのだと考えた。そして、鍾離の傍に立っている男こそ、この異変の元凶に他ならない。
「降魔大聖を救出して3対2に持ち込めば勝機はある。重雲、やれるかい?」
「ああ!こいつをやっつけて、皆を元に戻そう!」
思わぬ邪魔が入った形だが、淫魔にとってはむしろ好都合だった。
「丁度いい。この者達が淫蕩の快楽に堕ちる様を見せつけてやろう。それでお前の頑なさも解れるのではないか」
「や、やめろ!その者達に、手を出すなッ!」
魈の叫びも虚しく、少年達は果敢にも淫魔へと飛び掛かり、そして……。
「う、ううっ……。ぼく達が、手も足も出ない、なんて……」
「そ、そんな。こんなにあっさりと……。まさか、この地に封じられているという伝説の邪神……!?」
案の上というべきか、一瞬で勝敗は決し、少年たちは惨めに地に這いつくばっていた。触手の群れが動けない獲物へ飛び掛かっていく。
「ひっ!よ、よせぇっ!」
「うわ、や、やめろ!放せ!くそ!」
四肢を絡めとられた二人が暴れるが、思いのほか触手の力が強く身動きが取れない。結局、ズボンとパンツをはぎ取られ、行秋は顔を地に押し付けて尻を突き出す格好となり、重雲は仰向けに転がってはしたなく股を開き、二人揃って性器や肛門を晒す羽目になった。
そして無防備にひくつく肛門とペニスに、触手が迫る。
「なんだこれっ。ヌルヌルして気持ち悪い!なんて悪趣味なんだ。ひっ、尻に!?よせっ!そんなところ触るな!」
「ひ、卑怯だぞ妖魔め!正々堂々と……うわっ!なんだ!?チン……性器が、吸われて……や、やめろおっ!!」
必死の抵抗も虚しく、あっさりと触手の餌食となる二人。魈と同じく、尻に媚薬まみれの触手が侵入し、排泄以外に使ったことのない穴を容赦なく開発していく。同時に、触手ペニスを咥えられ、時に揉み解すように、時に吸い上げるにようにして若い子種を搾り取られていく。
「うおっ!?♡ おおお゛ォッ!? な、なんだ、これっ!♡ しゅごっ♡ オホッ♡ ほひぃーーっ!♡ せ、性器が、千切れるっ!!♡」
「しっかりするんだ、重雲!気をしっかり持って……んぎいいぃっ!?♡ あひっ♡ そこダメッ♡ 尻がっ! 壊れちゃうッ! ほひィッ!♡」
「もうやめろ!全て我が引き受ける!だからその者たちは……うぐぅっ!」
「ならぬ。余興に水を差した報いだ」
淫魔は冷たく言い、魈を拘束する触手に力を入れさせる。苦しむ魈の前で、少年達の心と身体が無慈悲に開発されていく。
「んおおお゛ォ~~ッ!!♡♡ は、入ってるっ♡ お、奥に♡ ぶっといのが……お゛ほぉっ♡ やめ♡ あ、頭が、真っ白に……んほお゛ォッ!!♡♡」
「お゛ッ あッ♡ しゅご♡ ちんこも尻もジュポジュポきもひぃ♡ らっ♡ らめだっ♡ 落ち着け♡ 落ち着けっ♡ 悪しき淫魔などに♡ 負けるわけに……ンおおおォ~~ッ!♡ おほお゛ォ~~ッ!♡♡」
嬌声は下品でやかましい雄叫びに変わり、整っていた顔が苦悶に歪み凄まじい形相へと変貌する。
行秋は四肢を拘束されながら必死にもがくが、高く上げたプリプリの尻をぷるんぷるんと上下左右に振り回す結果に終わる。上半身がもそもそ動くたび、押し付けられた顔が余計に醜く潰れ、涎を地面に塗り広げていく。
重雲は純陽の体という特異体質のため、興奮すればするほど陽の気が暴走してハイになっていく。それを必死で抑え込もうと口では抵抗しているが、顔は火照って汗を飛ばし、無意識に舌を伸ばして触手を舐め、さらには股間を空中へ突き出して触手と交尾をするように暴れているのだから、もはや手遅れなのだろう。
鍾離はそんな二人の痴態を肴にまたしても自慰に興じていたが、ふと魈の方に目をやって不気味な笑みを浮かべる。
「よく見ておけ、魈。あれがお前が必死で護ろうとしている人間たちだ。快楽に溺れ、淫欲の虜となる様、目に焼き付けておくのだな」
「そん……な……」
それから少年達が完全に陥落するまで、さして時間はかからなかった……。
「あへっ♡ あへへぇっ♡ もっとぉ♡ ケツの穴ズポズポしてぇっ♡ こ、これっ、しゅごいよぉ♡ こんなに素晴らしい魔神を封印していたなんて、岩王帝君はなんて愚かなんだ♡ おほッ゛♡ イグッ♡ またイグゥ゛ッ!♡♡」
「魔神様ばんざぁ~い♡ えへへぇっ♡ チンチンとお尻がこんなにキモチイなんてぇ♡ ぼく、知らなかったぁ♡ んへえぇッ♡ 方士なんてやめるから♡ オチンチン吸うのやめないでぇ~~ッ♡ おっひょおおお゛ォ~~ッ!!♡♡」
ヂュポヂュポ!♡バスバス!♡ズプンッ!♡ブチュッ!♡
尻を滅茶苦茶に犯されつつ性器を出鱈目に吸い上げられる二人。
もはや完全に正気を失って快楽に溺れ切っていた。触手の媚薬成分のみならず、淫魔の瘴気も体に染みついて一種の洗脳状態に入り、今や身も心も淫魔に捧げている。
「あへっ♡ あへへえっ!♡♡ 詩作も創作も馬鹿馬鹿しいよぉ♡ エッチこそ最大の芸術!♡ あひいっ!♡ 性欲の秋!♡ ケツ穴えぐられてチンコからオス汁ビュルビュル撒き散らすのしゃいこおだよぉ!♡ オ゛ッぴょおおおお゛ォ~~ッ!!♡ 義侠の心なんて、知ったことか!♡ 淫魔しゃまぁ!♡ もっと僕を滅茶苦茶にしてぇッ!♡ んへへぇっ!♡」
いつも知的で人を食ったような態度の行秋だったが、今となっては性欲で脳を埋め尽くした猿以下の動物に成り下がっている。甲高い嬌声に乗せて紡がれる言葉には、品性や自尊心の欠片もない。
陽の気が暴発した重雲は更に悲惨だ。
「えへっ♡ えへへぇッ!♡ ちんちんっ!♡ ちんちんっ!♡ きっもちぃ~ッ!♡ 妖魔退治なんてどうでもいいよぉッ♡ あっ♡ そこそこぉっ♡ お尻グチュグチュ! ちんちんジュポジュポ♡ おほ!♡ しゃいこぉっ!♡ 淫魔様ばんざぁい!♡ ちんちんばんざぁい! オヒョッ!♡ えへぇっ!♡ ほへええぇ~~~ッッ!!♡♡」
媚毒と瘴気に加え陽の気にまで当てられ完全にトリップ状態。鼻水を垂らして幼稚な卑語を連発する姿は幼児のようだが、目を欲望にギラギラ光らせ尻と性器を振り回す様は、熟練の娼婦も真っ青の痴態であった。
「どうやら完全に屈したようだな。見ろ、幸せそうな顔をしているではないか。俺も思う存分射精して、このような姿に成り下がりたいものだ」
堕落した少年達を見下ろし、鍾離が嗤う。魈は少年達を救えなかった無力さに打ちのめされる一方で、彼らに怒りも覚えていた。
(確かに苦悶など微塵もないアホ面だ。心の底まで快楽に溺れた、卑猥で愚かな凡人の成れの果て。……我は璃月のため長きに渡り業障に耐え続け、今もこの地を守護せんとしておるのに。鍾離様もこやつらも、淫欲などに溺れて、醜態を晒しているではないか……。我は、何のために……)
魈が冷めた目で見つめていても、少年たちは「あへぇっ♡」「ほひぃっ♡」と情けない声を上げて耐えることなく射精を繰り返している。
「どうだ、羨ましかろう。お前も早く素直になれ」
だが鍾離のこの一言が、かえって魈を奮い立たせた。
(羨ましくなど、あるものか!凡人とはなんと醜い……!我は、我はこのような者どもとは違う!必ずや、この茶番を乗り切ってみせよう)