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「くっ、まさかここまで強力な妖魔とは……」
鍾離は地面に尻をつき、足を投げ出していた。力なく後ろ手で体を支えるのが精いっぱいで立ち上がることもできず、その下半身は素っ裸で、上着の裾が辛うじて股間を隠しているという情けない姿。少し離れたところには、折られた槍が打ち捨てられている。
数分前、魈と対峙し槍を構えて元素力を使おうとした鍾離の腕が、急に動かなくなった。魈の体から溢れた黒い影が鍾離を包み、金縛りのように動きを封じたのだ。強力な瘴気が鍾離の体を急速に蝕み、足が痺れて立つこともできなくなる。
「くっ……面倒な」
「さすがは帝君。精神までは侵食できないか。だが、体の自由を奪えればまずは充分」
魈はその場に座り込んだ鍾離に悠々と近づき、武器をへし折って投げ捨てると、淡々と下半身の着衣を引き剥がしていったのだった。
(油断した……わけではないが。これほどの妖力に侵されているとは。さすがに、魈を操るだけのことはある)
歯噛みしながらも勝機を探る鍾離。その股の間に魈の顔が迫る。
「恐れながら、帝君の御物、拝見いたします」
「……っ!」
魈は鍾離の股間にかかる布をずらして、鍾離自身を引っぱり出した。
「これが帝君のチンポ……。すんすん……なんと濃厚な芳香か」
ぎりぎりまで顔を寄せ、鼻孔をひくつかせて臭いを嗅ぐ魈。そして躊躇なくそれを咥えこんだ。
まさか魈にペニスを舐められる日が来るなど思いもしなかった鍾離は、さすがに顔を赤くして狼狽する。
「正気に戻れ、魈!長らく業障を耐えてきたお前ならば、悪霊などに負けはしないだろう!」
「ちゅぱっ、ちゅぱっ♡ うっ……わ、我は帝君に何たる無礼を……。……うあ゛っ!?」
鍾離に叱責された瞬間、魈の瞳に一瞬光が戻った。だがそれも束の間、頭を抱えて呻き始める。
「うう……ま、また、頭が……! あ、あうぅ!……種汁!ザーメンッ!」
「魈!どうした……うぐっ!!」
鍾離の股間に痛みが走る。目を下ろすと、魈が肉棒を強く握りしめていた。その顔からは表情が消え、光の消えた目で鍾離のモノを見つめている。
「……なんですか、このはしたないモノは。この状況で石柱の如くガチガチに勃起なさって、恥ずかしくないのですか!♡」
その言葉のとおり、鍾離のペニスはしっかりと上を向いて聳え立っていた。もちろん妖気に当てられたせいではあるが、魈の責めるような言葉が鍾離の胸を刺し、股間のモノがビクリと震えた。ソレを、魈が力いっぱい握り込む。
「んぎいっ!?しょ、魈!しっかりしろ!そ、そんなに強く握……ぐへええッ!?」
「神ともあろうものが妖気に当てられた程度でちんこをおっ勃てるとは♡ そんなの、我如きクソ雑魚仙人が、耐えられるわけないではないか!♡ んひっ♡」
先ほど、鍾離への敬意から一瞬正気に戻りかけていた魈だが、その鍾離すら妖気に抗えず惨めにマゾ勃起したチンポを晒しているという事実を言い訳にして抵抗を諦め、すっかり妖気の侵食を受け入れてしまった。すっかり発情した顔で再び口をペニスに近づける。
「もはや遠慮は無用!♡ 本能に従い、神のザーメン、啜り尽くすまで!♡」
「なっ、何を言っている……お゛ごおお゛ッ!?♡」
鍾離のペニスに、電撃のような衝撃が走る。魈が口を下品に窄めて、先ほどよりもずっと強く激しく、鍾離のモノにしゃぶりついたのだ!
「ん゛まっ!♡ へいふんひんほ!♡ ん゛めえぇ゛ッ!!♡ じゅぼッ!♡ じゅぽぽっ!!♡ ずぞっ♡ ぢゅるぢゅるぢゅるううう~~~ッッ!!♡♡♡」
半ば白目を剥き、頬をへこませて口元を限界まで伸ばす。まさに妖怪のような形相で、強烈なバキュームフェラを繰り出す魈。ミステリアスな美少年という言葉がピッタリだった美貌は完全に崩壊して、下品で不細工なひょっとこフェラ妖魔に成り下がっている。
「お゛ほおおォーーッ!?は、はげしっ♡ お゛ひょオオ゛ッ゛!?♡ しょ、魈ッ!は、放してくれッ!♡ んおおお゛ッ!!♡♡ マラがっ!!取れてしま……お゛ッッほおお゛ォ~~~ッッ!!?♡」
さすがの鍾離もひとたまりもなかった。彼もまた白眼を剥いてアヘ顔を晒し、魈の口の中へビュルビュルと帝君ザーメンを放出してしまう。大量の子種は出したそばから魈の喉へと吸い込まれていく。
「ぢゅぢゅるぢゅるゥ~~ッ!!♡ ジュポッ!♡ ぶぢゅるるぅ~~ッ!!♡♡♡」
だがそれだけでは終わらない。魈は鼻からザーメンを吹き出しながら尚もバキュームを続け、尿道の奥の奥からザーメンを吸い上げる!
「お゛ッ……お゛ッッひょおおオ゛オ゛ォ~~ッ!?♡♡♡」
ドピュ!!ビュルッ!!ドビュビュビュビュビュ~~!!
鍾離は涎をダラダラ零して絶叫した。六千年以上もの歳を生きているが、ここまで大量の精液を一気に放出するのは始めてのことだ。そしてそれらは全て、凄まじい勢いで魈の口へと飛び込んでいく。
金玉を空にする勢いで子種を搾り取られた鍾離は、脳が焼き切れるほどの快楽で息も絶え絶えになっている。
ひょっとこ飲ザー妖魔のバキュームフェラは終らない。
「おごおお゛ッ!!?♡♡ おぼっ♡ んごお゛おぉッ♡ ずじゅるるるるぅっ!♡ じゅびびびびびッ!!♡」
「お゛ほっ♡ ほへっ♡ おへええ゛ェ~~ッ!♡ ま、待て!待ってくれ!も、もう、出ないッ……!♡ これ以上は、じ、じぬ……ッ♡ 死んでしま……ほおお゛ッ!?♡♡」
「ぢゅるるるるるッ!!♡……はっ……!て、帝君!鍾離様!?」
ひょっとこフェラに負けてついに命乞いまで始めた鍾離。その情けない声と姿に生命の危機を感じたのか、ようやく魈に知能が戻った。ぢゅぽんっ!♡ と派手な音を立ててペニスを口から放す。鍾離は「あへぇっ♡」と間抜けな悲鳴を上げて地面に倒れた。
白眼を向いて痙攣する鍾離。口を金魚のようにパクパクさせて無意識に酸素を求めている。すっかり萎えたペニスからは、精液の残滓がドロリと垂れ下がっていた。
「わ、我は、何ということを……!」
魈はよたよたと後ずさって屈みこんだ。魈にとって鍾離はかけがえのない恩人だ。妖魔に堕ちたとはいえ、彼を手に掛けることだけは、心の奥に残った理性が許さない。
だがこれで完全に正気に戻ったわけではない。妖気は彼の体の奥深くまで侵食しているのだ……。