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あれから数日。行方不明になっていた少年たちは皆街に戻り、璃月港には平穏が戻っていた。
街から少し離れたところには、小さな堂が設えられている。この堂を建てた平安という男は魈の敬虔な信者で、魈に憑いた妖気を払うための方法を聞くや、人を雇って魈の石像をここまで運び、屋根や床板を据えて安置した。そして魈を救うため、「仙人様の像に精をかけると健康長寿に効能がある」などと吹聴して回ったのだ。おかげで連日、魈の石像の前には自慰を待つ男達の列ができている。
その中には、魂を取り戻して正気に戻った少年たちの姿もあった。あの事件の後遺症で人一倍性欲が旺盛になってしまったこともあり、毎日のように魈の像を相手に溜まった劣情を発散させている。
「よくも僕に恥をかかせてくれたね。お礼にたっぷりと恵んであげるよ、僕の杏仁豆腐をね……ッ!!うっ!……ふうぅ♡」
悪戯っぽく笑いながら射精する行秋。以前の彼であれば人前で自慰をすることに抵抗があったかもしれないが、今は違う。妖魔に堕ちていたとはいえ、魈のせいで一時人格を抜かれ、少年たちを襲わされていたのだ。そんな義侠心の欠片もない行為をさせられたことを根に持ち、屈辱を晴らすため嬉々として性器を扱き、惨めな姿の魈にブリュブリュと半固形の特濃ザーメンをぶっかけている。
「妖魔退散!悪しき魂よ!仙人様の体から出て行け!おっ♡ おほっ♡ 純陽ザーメン♡ くらえーっ!♡ お゛っほォッ!♡♡♡」
彼と並んで精液を飛ばしている重雲は、純粋な善意から魈の石像に顔射している。実際、純陽の気を持つ彼の精液は、邪を払うには効果的であった。ただ、一生懸命に自慰に励む姿は、周りから見ると滑稽でしかない。
そんな重雲の姿を恥ずかしそうに見つめていた嘉明は、彼と入れ代わりに魈の前に立つと、気恥ずかしそうに頬を掻いて、遠慮がちにペニスを取り出した。
「ハァ、ハァ……♡ な、なんかごめんな?オカズにしてるみたいになってさ。でもオレをこんな風にしたのは仙人様なんだし、元に戻れるまで我慢してくれよな?……あっ!♡ 射精るっ!♡」
壮健で快活な嘉明の精液は濃く量が多い。行秋や重雲たちギャラリーから「おお~」と歓声が上がると、嘉明は顔を真っ赤にしていそいそと性器をしまった。
魈の石像は何人もの人々の射精を浴びて全身デロデロに汚れ、蝋燭の光で鈍く輝いていた。美少年がペニスを扱いているという卑猥な意匠の石像が、より一層卑猥に見える。
(んひいい゛ぃ!!♡ ずっとイッてるのに!♡ イクのが止まらぬぅっ!♡ はひぃっ♡ ま、まだ全然足りぬっ♡ わ、我のこの醜い姿に発情しても構わぬから、もっと、もっとザーメンぶっかけて♡ 早く元に戻してぇっ!♡ おお゛ッ!?♡ やら、もうイキたくな……お゛!♡ ほぎょおおお゛ォォ~~ッッッ!!♡♡♡)
無限の絶頂を味わいながら、大勢の精液を浴びてさらに発情させられる。未だ妖魔に憑かれている魈にとってこれは過酷な拷問ではあったが、同時に至上の喜びでもある。これ以上精液を浴びると精神が崩壊してしまいそうだが、早く邪気を払って元の姿に戻してもらうためにはまだまだ精液が足りない。この板挟みの地獄の中で、魈は昼夜を問わず男達の精液を浴びている。
念願叶って石化が解かれた時、彼がまともな精神を維持できているのか。それは誰にもわからない。彼はただ、間抜けな顔と丸出しの下半身を晒して、汚濁に塗れ続けるしかなかった。
完