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魈は伸びた鍾離の傍で蹲り、自責の念で苦しんでいたが、やがて口の中に溜まった鍾離の精液を飲み込むと、下半身の衣類を脱ぎ捨て、蹲踞の姿勢でシコシコと自慰を始めた。
「うう……ッ!帝君に反逆した身で……!帝君のザーメンを飲んで発情するなど!♡ くっ、センズリをこく手が止まらぬ……ッ!♡」
泣きそうな顔でオナニーに浸る魈。そのうちに、意識を取り戻した鍾離が起き上がった。魈が戦意を失ったため、既に体の束縛は解けている。
「ぐ、うう……。魈……。そんなに俺の種汁が欲しいか」
「ああっ、鍾離様!妖魔ごときに理性を乱されて、ザーメン中毒の変態雑魚妖魔に成り下がった我をお許しくださいぃっ!♡ もうザーメンなしでは生きられぬのですぅっ!♡♡♡ どうか我に、種汁をお恵みくださいぃ!♡ そっ、そうでないと、我は!完全に理性を失い、家畜以下の淫魔となって人々を襲い続けてしまう♡ 我はそれが怖いのですっ!だからっ、だからザーメンをぉっ!!♡」
謝罪し、懇願しながらも、せんずりを扱く手は止まらない。本能のままに精液を求める姿を、鍾離は哀れに思った。
「完全に毒されているか。仕方がない。少年達を、そして魈を救うためだ。俺も覚悟を決めよう」
鍾離は魈の前に立った。ちょうど魈の顔の前に鍾離のモノがぶら下がっている。
「わかった。俺なんかの種汁でよければいくらでも提供しよう。とはいえお前に搾り取られたおかげで、出涸らし程度しか残っていないが」
「ま、真ですか!♡ ありがとうございますうっ!♡♡」
鍾離の股間に向かって礼を言う魈。鍾離は一息つくと、しおれたペニスを握って自慰を始めた。すでに散々搾り取られた後だが、あと一度くらいなら射精できる。
「ああっ、帝君が我のためにちんぽを扱いてくださっているっ!♡」
向かい合ってオナニーを見せ合う二人。少しして、鍾離が声を上げた。
「ふっ♡ ふっ♡ お゛ッ……ンおおおッ!!♡♡」
ビュルッ!ドピュピュッ!
体に残った精液を全て絞り出すようにして、魈にぶっかける。差し出された魈の掌に、鍾離の精液が溜まっていく。
「おお゛っ♡ はひっ♡ 帝君のザーメンが全身に絡みついて、力が漲ってくる♡ おほっ♡ くさっ♡ 帝君のザーメン臭すぎっ♡ これぞ我が求めていたモノ……!♡ うへ♡ おへへっ♡」
「ぐっ……ふうぅっ……。さすがに堪えるな。だが、もはや人質に害を加えるだけの理性は残っていまい。これで準備は整った」
鍾離は手を拭って精神を落ち着かせる。その足元で、魈は鍾離の精液を舐め、臭いを嗅ぎ、そして自分のペニスに塗り込んで変態オナニーを再開していた。
「おお゛ぉッ!!♡ おへっ!♡ んへええ゛ぇ~~ッ!!♡ これ、やばいぃッ!♡ しょおり様のザーメン絡めてちんぽシコシコ気持ちよすぎるうぅっ!♡」
すっかり精液に夢中になっており、隙だらけだ。仕掛けるなら今しかない。
「あ゛はぁッ!♡ んま゛っ♡ ザーメンうまぁッ!♡ は、はは♡ 我、完全に変態ではないか♡ もう、もどれぬぅっ♡ 申し訳ございませ……んお゛!♡ イグウウッ!イグイグイギュウウウッ!!♡」
魈のペニスから精液が迸った、その瞬間!
「お゛っひょょおおお゛ォォ~~~お゛へええ゛っ!!?♡♡♡」
ピシッ!
硬質な音が響き、魈の甲高い絶叫が不自然に途切れた。静けさの戻った丘。
そこには、アヘ顔でペニスを扱き、その先端から精液を放った姿の滑稽な石像があった。
(わ、我の身体、どうなって……。お゛ほぉっ!?♡ 身動きできぬというのに、射精の瞬間のまま快感が溜まって、イク感覚が止まらぬ!♡ お゛ひょおお゛っ!♡ 鍾離様、お、お助けをぉ……ッ!)
精液ごと石と化した哀れなそれは、紛れもなく魈であった。感覚は残っているため、射精の瞬間の絶頂が永続的に続いている。それは死よりも過酷な仕打ちともいえる。
「ハァ、ハァッ……ふぅ、やはり岩神の頃のようにはいかないが、精液を媒介することでなんとかなったか」
神の座を降りた鍾離には、妖魔と化した今の魈のような強大な敵を石化するだけの力はない。そのため、自分の精液に岩元素を付着させ、魈に飲ませ、浴びせることで、石化の効果を高める策を取ったのだ。その成果は上々で、もはや鍾離が石化を解かない限り、魈に封印された悪しき力が漏れ出ることはないだろう。
「石化の術、お前に使いたくはなかったが、責任感の強いお前のことだ。妖魔と化して人を襲うよりは、呪いが解けるまで石に封じられる方がマシだろう。死霊の邪気には生者の陽気……つまり活力漲る若い男の精を取り込み浄化する方法が最も効果的という。だがこれほどの妖気、百発二百発では到底足りない。……そうだな、お前の歳の数ほど精を浴びれば相殺できるだろう。それまで耐えてくれ。」
鍾離の言葉を聞いて、物言えぬ魈は絶望していた。
(な……歳の数ほど、とは……二千発以上も精液をかけられよと!?そんな、この状態でそんなこと……おお゛ッ!?♡ む、無理ぃ♡ 精神がもたぬ……ど、どうか!それだけはぁっ!♡)
終らない射精に苛まれ早くも限界を迎えつつあったが、石像の声は届かない。鍾離は衣服を整えると、地面に転がった行秋達の魂を回収し、片手を上げて去って行ってしまった。
(待って! 行かないでください、鍾離様! お゛♡ お゛ほおおお゛ォォ~~ッ!?♡)
後には悲壮感の欠片もない格好をした、間抜けな石像だけが残された。