しばらくして。
静かになった部屋に、一人の男が入ってきた。シリウスやシャムスと同じイクリプスの幹部・シンだ。
「やあシン、ちょうどいいところに来たな」
「面白いもんが見れるっていうから来たんだけどォ?」
「ああ、見せてやるとも。ちょうど彼らの目が覚めるころだ」
シリウスが目を向けた先には、下半身裸で無様に伸びている三人がいた。そのうちの一人、レンの目が開き、ゆっくりと体を起こす。
「お、俺は、一体」
頭を抑えて辺りを見回し、シンと目が合う。シンはその顔に覚えがあった。
「コイツ……。あー、アレだわ。俺のこと目のカタキにして追い回してきたウゼェ奴」
だが、今日のレンにはまるで敵意がない。半分放心状態で、フルチンを隠そうともしない。
よく見ると、すぐ傍ではシャムスもまたペニスを晒して、死んだカエルのように仰向けにひっくり返っている。シンとシャムスは仲間ではあるが、ウマが合わず衝突を繰り返していた。
「へえぇ♪ 生意気なヒーローに、出来損ないのシャムスくんとはね。何したか知らねぇけど、こりゃあいいサンドバッグになるぜ。サンキュー、シリウス」
「まぁ待て。面白いのはここからだ」
シリウスはそう言ってレンの元に歩み寄り、胸元から小さなサブスタンスを取り出した。そしてそれを、無防備なレンの耳の穴に放り込む。
「あぴゃっ?」
レンが目を丸くして気の抜けた声を出す。
「先日のウィルと同じく、彼らにも人格を排泄させた。床に散らばっているのがそれだ。この体は抜け殻だが、こちらにもまだ少し理性や自我が残っている。それを少し弄らせてもらうための洗脳用サブスタンスだ」
つまりは体内に残ったレンの人格の残りカスに、今投入したサブスタンスを結合させて、この体を玩具にしてやろうというのだ。
「おっ。お゛っ。おお゛っ?おぴょぴょ、べべべっ☆」
レンが目玉や口を上下左右に忙しく動かし、奇声を上げて痙攣する。やがて動きを止めると、虚ろな目をしてシリウスを見上げた。シリウスがゆっくりと尋ねる。
「やあ、おはよう。君は一体、何者なのかな?」
「俺……は」
レンの空っぽの頭に、かろうじて姉の顔と、彼女を殺した誰かへの憎悪がよぎった。が、それを覆い隠すように、新たな思考、新たな常識が押し寄せてくる。
(ああ、そうだ。俺は変態シコリプス。ご主人様のために、どんな痴態でも晒す。それが、俺の存在意義……!)
レンの抜け殻に新たに宿った人格。ウィルと同じ、イクリプスのために生き恥を晒し続ける奴隷。ヒーロー失格の変態シコリプス・如月レンの誕生だ。
「はい!俺は、如月レン!ド低能のチンポコシコリプスでぇーす!ぴーすぴ~す!」
足を大股に開き、両手でピースサインを作って、股間を突き出し、数分前のレンなら死んでも言わない台詞を大声で叫ぶ。その顔はいわゆるアヘ顔。半ば白目を剥き、にんまりと笑って涎を垂らしている。腰を上下に動かしてペニスをぺちぺちと振り回す姿には品性の欠片もない。無口無表情だったレンからは考えられない姿だった。
「うわぁ……。マジかよコイツ」
シンは軽蔑した。ヒーローなんて大した脅威ではないと思ってはいたが、仮にもヒーローともあろう者が、こうもあっさりと低能な変態に堕ちるとは。
だが、確かにこれは面白い。冷たい目で自分を追い回していたコイツが、アヘ顔でチンポを振り回している。いい気味だ。とても愉快だ。
相前後して他の二人にも洗脳が施され、レンに負けず劣らずの痴態を晒す。
「大天才!……じゃなかった!大変態!鳳アキラ!好きなものはチンポ!趣味はオナニー!夢はでっかくシコリプス1の肉便器!童貞チンポもボルテージマックスだぜえぇーっ!!おほお゛ォ!チンポチンポチンポチンポチンポチンポ゛ォ!!」
「オレはシャムス!薄汚いドブネズミだ!エサはザーメン!ザーメンのためなら何でもやるぜ!チューチュー!チューチュー!」
アキラは人目もはばからずに「チンポ」を連呼してオナニーをおっぱじめ、シャムスは四つん這いで部屋中を駆け回り、口を尖らせてネズミの鳴き真似をしては涎を撒き散らす。
「ギャハハハハハ!なんだこれ、オモシロすぎんだろ!」
シンがそんな三人を指さして笑い転げる。そしてスマホを取り出すと、ネットでライブ配信するべく、変態たちの姿を撮影する。
シリウスの方は呆れ顔だった。
「やれやれ、つまらないな。もう少し抵抗してくれればいいデータが取れたんだが。シャムスも含めてこのザマか」
すっかり変態に成り下がった三人。
だが、元の人格が完全に消えてしまったわけではない。床に撒き散らされた三色の一本糞のようなゼリー状の物体。数分前まで肉体に宿っていた元の人格は、そんな形になって、それでもまだ生きている。
(や、やめろっ!俺の姿で、そんなことをするな!)
青いゼリーのような排泄物となったレンが、今の自分の姿を見て絶叫する。声にならない声で。
すると、ゼリーが自然と一か所に集まり、うねうねと動いたかと思うと形を変えた。プルプルとした質感や色はそのままに、形状はレンの姿形そっくりだった。まるでレンの形をしたオナホールだ。
アキラとシャムスの元の人格も、それぞれ自分にそっくりな赤と白のオナホへと姿を変えている。
(なんだこれは!どうなっている!?おい、俺の体を返せ!)
床に転がった元の人格の願いも空しく、レンの体はカメラの前で恥を上塗りしていく。
「おい、ノースの女ども、よく聞け。俺はクールビューティーなんて言われてたらしいが……、残念だったな。俺の正体は、アヘ顔でチンポを振るのが大好きな変態ヒーローだっ♡ ぴーすぴーす♪ 今はヒーローなんかやめて、チンポをねだってチンポを振る、アヘ顔シコリプスをやっている♡ うほっ♡ イクリプス万歳♡ おチンポ万歳♡ チンポをシゴき続けるため、俺はイクリプス様に完全降伏するっ♡ アヘエェーッ♡♡♡」
アヘ顔ダブルピースで万歳を繰り返す如月レン。そんな姿が、ネットで生中継されている。
(違うっ!俺はイクリプスでも、変態でもない!やめろっ!やめてくれっ……!)
オナホと化したレンは、心の中で泣いていた。
シリウスは動画に阿鼻叫喚のコメントが押し寄せているのを確認すると、三人の変態を横並びに立たせて次のステップに進んだ。
三人の変態に、自分の顔がついたオナホを拾わせたのだ。
「君たちは揃いも揃って自慰が大好きなのだろう。ちょうどいい、それを使ってやったらどうだ」
「はひっ♡ ありがとう♡ ごじゃいまひゅっ♡」
新しいレンが古いレンにペニスを突っ込む。
(ゥホオ゛ッ!? な、何をするっ! ぉホオ゛ッ!?オ゛ヘェッ!)
自分に犯されるという理解不能な恐怖と痛み、そして得体のしれない快楽が、オナホと化したレンを襲う。
アキラとシャムスもそれぞれのひり出したオナホを装着して、三人並んでシコシコとオナニーに励む。揃いも揃って間抜けなアヘ顔を晒し、おほおほと奇声を上げ、舌を垂らしてペニスを扱く。
「では自分たちがどういう状況にあるか説明してくれるか?」
「「「はひィっ♡♡♡」」」
三人はセンズリしたまま敬礼し、はきはきと宣誓する。
「オレたち三馬鹿はクソ穴からクッセェ人格うんこブリブリひり散らしてっ♡」
シャムスの言葉をアキラが受ける。
「オナホになった自分の魂(クソ)でセンズリ扱くだけがイキがいのオチンポシコリプスに生まれ変わりましたぁっ♡」
「残り魂(カス)ひり射精しながら新しい司令にけいれ~いっ♡」
裏返った声で叫び、ブボッ、ブボッと屁と一緒に人格の残りカスをひり飛ばすレン。
司令と呼ぶのはイクリプスの首領シリウスだ。
シリウスは画面には映っていないが、動画を見た視聴者にはレンやアキラがイクリプスに寝返った変態野郎にしか見えないだろう。結果だけ見れば、それはまごうことなき真実だ。
「いっ、イクッ♡ 如月レン♡ オナホに射精すぞっ♡♡♡ んん゛お゛ぉっ♡♡♡」
(やめろっ゛!やめへっ!やめっ……ぁええ゛ぇっ♡おぼォっ♡んほおお゛っ♡)
三人の抜け殻は自分の人格オナホに精液をぶちまけた。また少し、抜け殻から三人が三人たる所以が抜けていく。
(おげぇ♡ らめぇ♡ 自分の♡ ザーメンで♡ 溺れっ♡ ぢぬっ♡ んぼお゛っ♡)
魂である人格オナホもまた、自分の精液を腹いっぱい浴びることで、理性が快楽に塗りつぶされていく。
「ギャハハハハハ!バカだコイツら!ザマァねぇ!ザマァねぇぜ!」
シンは三人の痴態に興奮していた。敵や疎ましいシャムスの惨めな敗北姿に高揚したからでもあるが、元よりサディスティックな気質があるため、特にレンやシャムスのようないけ好かないスカした美青年が汚物にも劣る醜い姿を晒していることに、欲情しているのだ。
その様子に気づいたシリウスが肩をすくめる。
「今回は大したデータは取れなかったよ。彼らにもう用はない。シン、好きにしていいぞ」
それだけ言うと、シリウスは部屋を出ていった。
「ヒャハ♪ なら、好きにさせてもらうぜぇ♪ ヒーロー共と裏切り者には、見せしめになってもらわねぇといけねぇしなぁ♪」
もっともらしい理由をつけて、シンは自分の性欲処理にこの肉人形を使ってやることにした。
