白目

帝国の落日・レジスタンス崩壊(後編)※

※『帝国の落日・レジスタンス崩壊(前編)』の続きです。     「やぁ、気分はどう?」Rの無神経な声で、キンスターは目覚めた。「うん、ちょっとベッドが固いかなー。あと、昨日のステーキ、ちょっ…

性剣ファルシオン

「婚約?君とウードがかい?」ヴァルム帝国領内の駐屯地。イーリス聖王国軍の軍師ルフレは、王子クロムの娘、ルキナと向かい合って座っていた。驚いた様子のルフレの声に、ルキナは静かに頷き、出された紅茶に少し口をつけて物憂げに続けた。「ええ、それでそ…

利家とまら

「前田軍の皆様、本日も昼餉は、いつものごとく、まつ特性名産なんでもおにぎりにござりまする」「ひゃっほー!待ってましたぜ!」「よーし、みんな、食え食えー、ははははは」加賀の国、手取川。前田家当主、前田利家は、大勢の家臣とともに、最愛の妻・まつ…

放課後の茶来くん

「自主トレは疲れるなー。すっかり遅くなっちゃたよ」弱小野球部のキャプテン(のようなもの)も楽じゃない。後輩と矢部くんの面倒みてから自分の練習にかかったものだから、すっかり日が暮れてしまった。明日も朝練だから早く帰ろう、と繁華街を歩いていると…

緑色のコブタ

「くそっ、香穂のやつ………!」土浦梁太郎は悪態をつきながら、誰もいない屋上のベンチにどっかりと腰を落とした。「あいつなら………わかってくれると思ったのに」寒空の下、頭を抱えながら、彼は最愛の人の姿を思い浮かべていた。寂しそうな、日野香穂子の…